将棋

　今日から羽生ー深浦の王将戦第五局が始まりました。棋譜は毎日jpで見れます。
将棋は先手深浦王位が意表の中飛車に。対する後手の作戦は△６四銀から五筋交換を拒否する流行りの形。

　ここから後手は急戦調に進めるのかと思いましたが、△２二玉から深く囲うことを選択。
　そして昼食休憩後の△３五歩が驚きの一手。

この位を金銀でがっちり確保できるわけではなさそうなので非常に大胆な一手といえます。
先手もこの手を見て▲７五銀から戦いへ。以下△同銀▲同歩△９四歩▲４六歩△８六歩▲同歩△同飛▲７四歩で封じ手局面。

　銀交換の後は何やら不思議な手順です。推測ですが後手は△３五歩と指すところでは実際には指す手が難しく、先手はこの後いくらでも指したい手がある状態だったのではないでしょうか。そこで△３五歩という突っ張った手で先手の動きを誘ったのではないでしょうか。実際銀交換が行われ、局面が動き出したことで少なくとも無難な作戦負けからの負けというプロが最も嫌いそうな展開はなくなっています。
　しかし現実問題この局面になってみると３四の穴は気持ち悪く、６一の金の働きも悪いことからこのあと後手を持ってまとめきるのは大変そうと感じます。振り飛車党の自分としては先手を持ってみたい局面です。
　封じ手ですが△７四同歩と思います。以下▲５五歩に△８九角▲６八金△８八飛成▲６五桂とかでしょうか。しかしこうなってしまえば後手もやれる局面でしょうか。やはり△３五歩からった買いを誘ったのが上手かったような気がします。