2013-01-05から1日間の記事一覧

現代に生きる大山振り飛車

非常に面白かった。今回通読して、やはり「大山振り飛車」というのは他の振り飛車とは一線を画すものだなと、改めて感じた。藤井九段の解説は、この人しかいないという感じ。中原十六世名人の話も興味深い(が、もう少し分量や、初出の話があっても良かった…

レッドドラゴン

ネットで読んだので厳密には「本」タグでないが。かなり面白かった。 プレイヤー(初めて読む人が大半だったので芸風をまるで知らないのだが)の悉くが好き勝手やってる(ド派手なかき回しをやる人もいれば一人少女漫画やってる人もいたり)のだが、その中で…

予告された殺人の記録

大変良かった。個々人ではどうということなく普通にふるまっている人たちが、集合体として殺人劇を生んでいるという異様さ、そしてその妙に現実離れした奇妙な感じ(どこからが「儀式」だったのかも含めて、まさに狐につままれたよう)が淡々としておりなが…

生きがいについて

書き出しの「平穏無事なくらしにめぐまれている者にとっては思い浮かべることさえむつかしいかも知れないが、世の中には、毎朝目がさめるとその目ざめるということがおそろしくてたまらないひとがあちこちにいる。」が非常に印象的な本。 「生きがい」につい…

3月のライオン 8

少しずつピンと来なくなってきている。何だか綺麗に書きすぎる気がしてきて。3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)作者: 羽海野チカ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2012/12/14メディア: コミック購入: 15人 クリック: 391回この商品を含むブログ (143件) …

アイデンティティと暴力

単一のコミュニティ(例えば宗教や自らの国、文化などを共有する集合)の一員として、自分を規定することによって安易にアイデンティティを確立することや、他者をその人の帰属する(特定の)コミュニティの特徴によってのみ捉える単眼的な見方を批判し、多…