中村修二劇場

日経エレクトロニクスの過去記事のまとめとインタビューからなる本。裁判等に関しても中村側に沿った話がメイン。しかし、青色ダイオード開発までの状況は実にひどい(せっかく米国の大学に行かせてもらったのに、装置が使えなくて一から作ることになるとか、学位が無いために向こうのポスドクに舐められまくりとか)。企業での「ものを出して、それが売れないと駄目」(なので、いろいろ辛酸も舐めることになる)という所の厳しさは、非常に耳が痛いというか考えさせられる。
裁判については、404特許(窒化ガリウムの結晶成長技術に関するもの)の帰属に関する主張だとか、裁判所が6億の和解勧告をしてきたなどの所はこれまで知らなかった。これだけ読むと司法がすごく不思議なものに見えてしまうので、行動の原理が知りたくなる。

中村修二劇場

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