天国と地獄

一昨日日本橋で見てきた。黒澤明の映画を見始めるきっかけとなった以下の動画に出てきた場面が複数見られ、おお…とか思っていた。(この「天国と地獄」に限らないが)

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やはり、上の動画で指摘されていた点だが、画面の中での制御された動き、が印象的。

後はやはり前半の特急のシーンか。

反面、 後半の筋や犯人の背景には、違和感があるというか説得力を欠く所が見られるか。

 

野良犬

風邪をごまかしつつ先週えっちらおっちら錦糸町まで行って見てきた。

行く前は光と影のコントラストに注目なのか、と思っていたが、どちらかというと絵画みたいな構図と奥行きの面白さ、が印象に残る。(ハルミ宅での刑事と母娘の配置とか)。対位法については、何だか冗談としてやってみた一つのアイディア、みたいな気もするのだが(全然経緯を知らないので適当だが)。

グローバリゼーションと人間の安全保障

言っていることとしては、「アイデンティティと暴力」と大体同じこと、という印象。(やはり横着せずに「正義のアイデア」とか大部を読む必要を感じる。 

しかし、この本はじめ一貫して感じられるスタンスは、まさしく知性の可能性への信頼、という感じで非常に感銘を受ける。大変雑にまとめると、「複雑なものを過度に単純化せずに、ちゃんとその複雑さの存在を受け入れて、頭を使って考えましょう」というものだと思うが、なかなかこういったことを説得力を持って言える人というのは多くないと感じる。

 

 

アマルティア・セン講義 グローバリゼーションと人間の安全保障 (ちくま学芸文庫)

アマルティア・セン講義 グローバリゼーションと人間の安全保障 (ちくま学芸文庫)

 

 

プロフェッショナルの未来

従来の知的産業と、そこでの専門性の発揮により高い社会地位を得ていた職業は将来的にデジタル技術の力により解体されていき、(デジタル技術そのものに加えて)デジタル技術の力を借りた「準専門家」達により、代替されていくだろう、という本。

個人的にはこの手の代替は(具体的な時期をビシっと言い切るのは困難でも)まず生じるだろう、と言う側に偏っている(というか「仕事」として競争の中で利益を得るための効率的な形態を追い求め、分業や標準化、スキームの整備などが進んだ結果として、今や個人の行う多くの作業が驚くほど簡便に自動化、機械による代替が効くようになっているとしか思えない)ので、大量の事例などを提示されつつ上記のような主張をされると、まあそうだろうね、と言う感じ。圧倒的な驚きとかは特に無い(が、別にそこまで悪い本という印象も受けない)。

 

プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法

プロフェッショナルの未来 AI、IoT時代に専門家が生き残る方法

 

 

幻想ギネコクラシー

これはひどい(半分ぐらいほめ言葉)。

 

 

3月のライオン 13

数巻前よりは気分良く読めるというのはあるのだが、特筆すべき点はなし。

 

3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス)
 

 

アルチンボルド展

先週末に滑り込みで行く。「四季」と「四大元素」を間近で見る、という趣旨であったが、その点では満足。人もほどほどだったし。

四大元素」だと「水」がよく取り上げられる印象だが、個人的には「大気」も結構好き。

「四季」だとやはり「夏」か。「春」も良いのだが。