読者ハ読ムナ(笑)

これは面白かった。ここまで言語化してくれる、なんていう事自体が奇跡的、というかこれに加えて環境の素晴らしさ(そして文字からもガンガン伝搬する熱気)と揃っていれば、脅威の連載輩出率もさもありなん、という所なのだろう。

 

 

藤田和日郎本

全体的に寄稿記事が希薄に過ぎる。「美食王の到着」は絵も相まってお定まりではありつつ面白くはあったが。

 

 

 

流しの公務員の冒険

 ある種の啓発的な所が前面に出た表紙からは嫌な印象も受けるし、中身もウェットな部分が多分にあるのだが(問題の構造を明らかにした上で、いかに人を動かして実際にそれを解決するか、というものなのである意味当然ではある)、目玉の常滑市立病院改革のエピソードを筆頭に、生々しい所(出て来る例が地方自治体での問題が主なのだが大体どれを見ても胃が痛くなる系)で実際に物事を動かして、成果を残してみせる手腕には平伏すしかない。

これだけの能力があってはじめて可能になるのが「侍」的な生き方か、と改めて感じざるを得ない。(並置するのが大変あれなのだが、実は「七人の侍」が本書で引き合いに出される部分について背景となる問題意識について、似たようことを去年映画見た時にぼんやりと考えていたので、ちょっとびっくりした)

流しの公務員の冒険 ―霞が関から現場への旅―

流しの公務員の冒険 ―霞が関から現場への旅―

 

 

淡島百景 2

面白かった、のだが、自分が1巻の中身を忘れてしまっており、ショック。通読の必要を感じる。

 

淡島百景 2

淡島百景 2

 

 

銀河英雄伝説 7

例によって戦の部分は大丈夫か?という気分になるのだが、それ以外は面白い。

 

銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックス)

銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

狂気の山脈にて 3

勝手に三巻完結だとばかり思っていたのもあり、手に取った瞬間は正直引き伸ばしではないか、などと感じたのだが、いざ実際に読み進めると、いよいよ姿を表した都市の絵の気合の入り方が凄まじく(禍々しさと異様さ、通常の理からかけ離れての一種の神々しさと受け入れ難さ、またそれに伴って生じてしまうある種の可笑しさなどが説得力を持って目の前にある、素晴らしい絵と思う)、不明を恥じるのみである。次が楽しみ。

 

狂気の山脈にて 3 ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス)

狂気の山脈にて 3 ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス)

 

 

 

ダンジョン飯 5

何だか食事関連ではない所はそれ程でもない気がしてきた。