2013.03.19-03.24

・発表スライドと原稿作成
来週の学会の準備。修論の内容を10分でしゃべる、という無茶苦茶な設定を概要の時点でしてしまったので、かなり詰め込み気味。原稿でも最後の方では「計算の詳細はしゃべれませんが…」とか普通に書いて全部付録に回すなどで、本編での説明をはなから諦めている。

・発表練習
木曜日。直前の練習時よりはスムーズに行った印象、とはいえ依然2分オーバーとかなのでもっと練習が必要。おそらくSummaryの頁を読む余裕はない。
しかし同じく修論の内容を話す同期が中身の密度の大きさ故に10分講演の枠に収めるのに苦慮しているのを見ると、薄い内容で話すのが申し訳なくなる。

・片付け
居室の机の片付けなど。計算ノートとか没になった話のメモとかが大量に発掘されて、(中身が無いとはいえ)ぱらぱらめくると流石に色々思い出されるところがあって感慨深い。大半はそれでも捨てたがゼミのノートと資料はちょっと捨てられず。ともあれ(論文の議論があるので4月以降もお邪魔するとはいえ)ひとまずお終い、という形になるわけである。正直ちょっと未消化であるが。

という訳でこの3月で大学を出ることになります。良い仕事をすることなく去る訳なので心残りがない、と言えば嘘になるわけですが、この選択に関しては1年前に自分が今後良い仕事が出来ないだろうことを確信して、それを知りながら内輪の中だけでとぐろを巻いて研究者面をするようなやり方だけはないな、と感じて決めたことなので悔いなどはないです。
まあこう書くと後ろ向きな理由しかないようですが、もう少しポジティブな事も書いておくと(意外にも)物性物理の他にも面白いことは色々あって、それら様々なことを考えていけることも面白いのでないか、と思うようになったこと、またそういったものに対峙した時に自分が意外に物理を考えるように考えていて(まあ言葉にしてしまうと困難を分割して解決し、その上で大づかみにして「理解」するとか、程度に落ちてしまうけれど)、それが存外手法として悪くなさげなのでは、ということに気づいたのも大きい理由でこの辺の認識はおそらく院に入る前後で最も変わった点でないかと思います。
ただ、多様性と普遍性という物理の醍醐味が最も鮮やかに顕現している物性物理が自分の中で最も面白いものの一つであることは確かなので、今後も普通に教科書読んだりarxivチェックしたり、みたいなことは続けていくと思います。偶然に頼るところが大きかったにもかかわらず、このようなものに出会えたというのは本当に有難いことだったと思います。

今後は(一応予定では)科学に関連したことを扱う予定で、今までの専門ともあながちオーバーラップがゼロではないのでないかと考えていますが、はっきりしないことや明示しづらい所も多々あるのでその辺は省略。今のところ感想は「社会こわい」の一言に尽きます。

例によって最終回っぽいですが、最近、だらだら続いていくことこそが日々の本質なのだ、的なことを一層確信しつつあるので全く終わりません。とっぴんぱらりのぷう(終わらない)。