2011.06.05-08

5日

朝からエクセルシオール行ってGoldenfeldの予習と量子光学レポートの採点。場所柄人が多そう、という先入観を持っていたが、思いの外空いていて意外に使えるかもしれぬ。トイレが難点だが。

Goldenfeldはとうとうくりこみ群へ。まずはブロックスピン変換とその問題点(変換前後でハミルトニアンの構造が同じ、というのは強すぎる仮定だとか)を見て、その後は変換の固定点が臨界現象を記述するとか、relevant,irrelevantな変数とかフローの絵の解釈とか。早く例が欲しいところ。

レポートはひーこら言いながら3、4時間ぐらい見て結局70枚以上あるところの20枚ほどしか終わらず。

夜はやることあるのに放置してブックマークの整理とか無駄にする。目についたものを片っ端から入れて気が向いたときに呼んで放置、みたいな頭の悪い事をやっていたのだが、整理したらすっきりし過ぎて、だらだら巡回とかする気がなくなったので効果にびっくり。

6日

2限 素粒子

インスタントンについてやっていたようだが、分からずGoldenfeldに逃避。

午後はGoldenfeldゼミ。担当はM下研の人で、くりこみ群の前半。フローの図が問題になった他は特に。ただ、同期も指摘していたと思うが、大域的に相図を書ける、とはいうものの適用範囲が問題。

終了後はLeggett集中講義のレポート(講義に関連した現在も結論が出てないことについてまとめる、ということだがテーマを直接相談して決めなくてはならない)のためにLeggettにメール書く。
英語でメールなんて書いたこと無いから、まず書式レベルからわからんしえらく手間取る。結局失礼がない書き方とか先輩に聞いたりして騒いだ挙句、数千wordsで自分が語れるようなcontroversialなテーマなどはこの世に存在しないことを悟り、超伝導とあまり関係ないテーマ(はっきりいえば今自分がやってること)でレポート書かせろ、それが無理なら第二種超伝導体(渦糸ダイナミクス非平衡Green関数で見るとか、あるらしくて面白げ)について勉強してみたい、とかいう巫山戯た中身のメールを送る。何か自分はノーベル賞受賞者をそこらのおじいちゃんと勘違いしてるのではないだろうか。

夜は昨日の続きで量子光学レポの採点。昨日見た答案で大体解答のパターンは尽きていたようで、大分スピードが上がるが、結局2時ぐらいまでかかる。しかし紙の大きさが統一されていないのがこんなに鬱陶しいとは思わなんだ。次回は全てA4であることを望む。

その後は寝れば良いものを調子にのって漫画読み出したりしたせいで寝たのは3時過ぎとか。

7日

1限のLeggettの講義を普通に寝過ごす。漫画読んで夜更かしして授業寝過ごすとかどこの小学生だ。

その後は翌日の永長本ゼミの予習とか。途中でLeggettから、当初の君の書いてきたテーマでやっていいよ、ただし参考文献とかあんのか知らないけどね、的なメールが来る。
何か引っ込みがつかない感じになってしまったが、この恐怖をバネにやれば研究(といえる代物ではないが)もはかどって一石二鳥と信じる。

その後は気分転換に寛永寺の方まで歩くが、研究室セミナーがあることを完全に失念しており、冷や汗をかくことに。辛うじて間に合ったから良かったが弁当を食いそびれる。
肝心のセミナーの内容は磁性の第一原理計算みたいな話だったが、モチベーションと実際の計算のつながり、あとこの計算がどの程度信頼できるものなのか、とかがよく分からず。

終了後は午前中の続き。

5限 物質科学

今日から先生が変わったが、切羽詰っているのでこちらのやることは変わらず永長本をひたすら読む。

8日

午前中は永長本ゼミ。担当は前半自分で後半が同期。
中身は超伝導だったのだが、明らかに結果を読者が通りいっぺん知ってることを想定して、平気でジャンプしたり、後付臭い定性的説明を入れてくるので謎が多い(この章に限らずこの本はそうだが)。とりあえず今日やったのは新しい平均場について前章同様の扱いをして電子間斥力が十分弱くなって引力に負けうることを見たり、London方程式とかGLを高速で見るなど。

午後はSchrieffer読む。今週は休みだが、来週40頁進むであろうことを考えると読まざるをえない感じ。とはいえ中身はT=0のGreen関数の復習。

5限 非平衡科学

例によってプリントをなぞるだけなので、上の続き。

名人戦はすごい将棋であったが、羽生名人勝ちで結局3−3のタイで最終局へ。ここまでを見る限り振り駒が猛烈に重要そうで、記録係も胃が痛そうである。