2010.05.20-21

20日

朝早く起きてPhotonic Crystalの続き読み終えるはずだったが寝坊した上に電車が遅れてその夢は潰えた。

2限 固体物理学1
Tight binding modelの説明から始まってNaのバンド構造とか。教養の化学の授業が適当というか胡散臭すぎて以来、化学っぽい話は食わず嫌いだったが、ちゃんと聞けば分かるようになってるのだな。まあ当たり前だが。

午後は計算機室に篭って(本が貸し出し中なのでパソコンで読んでいる)ひたすらPhotonic Crystal読むが、結局音沙汰なしでサブゼミは自然に流れた模様。まあ五月祭も正に修羅場といった頃だろうしな。ついでに翌日のFetterゼミも物性研のガイダンス(柏からの出張版)とかぶってるので来週に回そう、という話になったので懸念のゼミ達は悉く来週に流れた。まあ今週と実質変わらない状況が来週も続くというだけか。理論演習の発表からの精神的リカバリーが生き抜くコツと見た。

夜はFetter幾分か読むなど。

21日

1限 代数学XC
今日から環の話に入った。定義から多項式環へ行って割り算とか。

2限 量子光学
久しぶりに行ったが何か電磁場の量子化をしようとして調和振動子の復習で終わっていた。Giamarchiの論文の続き読むなど。

性懲りもせずO川先生に質問した。明日公開処刑に処されたりしないか怖い。

午後も続きやってひとまずGiamarchiの論文読んで原稿の第一段階は作った。しかし構成とかは考えず、まだ順を追っただけなので、もう一度、読みながら発表出来るレベルのを作らないといけない。しかしこういう所からして、自分は明らかに物分りが悪く、人の何倍も時間と労力をかけて手数で勝負しなければいけない人種なのは明らか。なのにどうして楽をしようとしてしまうのか。

とはいえ一段落して気分が良かったので出張版の方の物性研ガイダンスへ出向く。途中入室をこっそりしたはずだったが学科の人に見つかって、実験興味ないの?まあ理論だもんね、とか絡まれるなど。別に理論しか興味ない、とか言い切れるほどの自信も実力もないので実験も聞く気はあるが、器具も見ないでこんなところで高々3分の説明聞いてもしょうがないでしょう、という感じ。肝心の中身は目当てのO川先生が出張でいないことが判明してしびれる。まあ明日はいるらしいので安心。
研究内容は面白そうな所が幾つかあったが、全体的に院生が猛烈に不足しているせいか学生にすごく来てほしそうにしていたのが印象的だった。ガイダンスとかそこまで人いなかったと思ったが、去年より人が多い、とか先生何人も言ってたし。ただ周りは本当に物性一辺倒だし、院生も少ないというのはやはり気になるところではある。やはりある程度守備範囲外のことにも触れる機会が多い、というのは大事な気がするので。

ガイダンスがあっさり終わってしまったのでその後はコロキウムへ行く。今年から来たM井先生の「宇宙と素粒子」。うーん、感想は、まあスライドはどこかしらで見たことがある絵とかが多かったし、話の中身としてもそれほど目新しいことはなかった。
まあこんなこと言うとぶっ叩かれそうだが、個人的には最初の方で「宇宙」、「素粒子」、「根源」とか並べられて、なんか星とかの写真を出してきた後に、物理屋だったらこれを見て、綺麗だと思うだけじゃなくて、その仕組とか、物事の究極の根源に思いが至らなくちゃいけない、とかの下り(しかしお決まりのパターンではある)で正直げんなり、という感じ。何と言うか、その「根源」に至るまでにも沢山の「不思議」を捨ててるわけで、そこを捨ててる事の明確な意識と、そういういろんなものを捨ててもなお、こんなに面白くて、だからそこまでしてやりたいんだ、というところとかが聞ければこの上なく嬉しいし納得出来るのだが、ただ宇宙!でっかい!極微!究極!とか言われても思考停止に限りなく近いだろう、とか思ってしまう。
まあ自分の非常に乏しい人生経験の中では、そういうのを声高に言ってて、そこに一辺の疑いも無く、それをやってる自分のことが好きでしょうがない人とかを見てばかりだったから異常に気になるのかもしれない。多分受け取るこちら側の問題。


どうでもいい話はさておき、明日は学生名人戦。出る人は頑張ってください。