2009.09.27

27日

秋季個人戦ということで、朝から大東文化会館へ向かう。抽選の結果半分の山にやたらと強豪が集まり、もう半分の山はそれほど強くない人だらけか、あからさまに抜ける人が決まってる感じになる。自分は今大会屈指のぬるい山に入る。もちろん自分の存在が山をぬるくしてるのは言うまでもない。というわけで一回戦。しかし大会で面と向かって将棋指すのが久しぶりすぎて緊張しまくりで、開始直前になめた飴が気管に詰まってむせたり鼻かみまくりだったりで最悪。肝心の将棋だが、中飛車居飛車急戦になる。以前木村ー久保の棋王戦挑決で見たことがある局面を想定してそれとほぼ同様に進むと思ってたのだが、よく考えたらこちらが先手で無駄に手数が多いせいで、飛車が逆に狭くなってることに直前で気付く。急激に自信がなくなるが、相手がそもそも全然違う変化を選んできたので回避、しかもすぐ後に向こうに一失があって有利に展開する。以下は阿呆みたいに自陣に駒を投入して手厚くして勝ち。中身はまるでなかったが嬉しかった。
昼休後に二回戦。相手が居飛車党なことは横の将棋見て知ってたので、勉強してきた矢倉にするべきか、中飛車にするべきか悩むが、結局当初の予定通り、中飛車に。以下最近見ない古い形に誘導される。途中で中央から強引に動くか、左辺で捌きあいにするかみたいな二択で後者を志向するが、直後に致命的なミスがあり、いきなり将棋が文字通り終了。かなり恥ずかしい内容で、呆然。会場の周りを徘徊したりしてしまう。そのあとは反省して勉強しようとするが、まるで身が入らず、さっきの将棋脳内で検討しだしたりする始末(しかもその最中に、上記の選択の後でさらに重大なミスを犯したことに気づく)。で、勉強あきらめて結局最後まで残って将棋見る。終わった後の二次会も当初は結果如何に関係なく参加する予定だったが、ある一言を聞いて突然我に返り、自分はここにいるべきでないと悟り帰宅する。しかしこの勝手な行動のせいで他の人に迷惑をかけてしまった。ここ見てるはずはないのだけど、申し訳ない。もういい年なのだから、今後はこのようなことはしないようにします。
総括としては、技術的にはたぶん今までで一番準備して臨んだはず(24も幾分かやったはずだし具体的な戦法も考えたし)、しかし精神的な強さが、はっきり足りないことがよくわかった。
時間の使い方とか、はっきりわからないところで、さらに踏み込んで考えようとする姿勢とか、周りの将棋とか余計なこと考えずに自分の対局のみに集中する姿勢とか。
来年の個人戦は実のところ参加するか、むしろ参加できるか微妙なのでこんな無様な将棋ですが、今回の個人戦が自分の学生将棋の個人戦では、最後の将棋になるかもしれません。四年間の目標としては、同じ大学の強い人と一度でも大会であたって、いい将棋を指すというのを考えていたのだけど、自分の未熟さゆえに結局一度も達成できなかった。これもやはり将棋に対して真摯でなかったということの当然の結果といえるだろう。ただ、将棋部で、特に教養の2年間の間に過ごした時間は非常に楽しかったし、そのような時間を自分のようなどう考えても人間としてどうかしている奴が過ごさせてもらったことについては本当に感謝しています。
なんか今にもいなくなる人のような文を書いてしまったが、とりあえず、今年度の古新戦までは出るつもりです。そのあとは未定。応援は全国大会は行きたい。