2019.04.26-05.06

10連休。連休らしいことは特にせず(後に先生の所に行って雑談した時に「正しい姿だと思います」とかフォローされた)。所要で実家に帰ったのと合わせて即位の儀式をテレビで眺めていたぐらい。実家では漁夫の利で藤田展のグッズであるトートバッグを手に入れた。

基本的にはノートを書くかだらだらするか、だったのだが、前半では「ジョーズ」を見に行くなど。初めて通しで見た気がするが、予想よりも遥かに出来栄えが良かった。前半は普通に怖い。

ユニクロで売っていた任天堂とのコラボTシャツが気に入ったので購入する。本当はヨッシーの柄が好みだったのだがサイズが合うものがなかったので、マリオとキノピオの柄のものにする。同時にPEANUTSのも。しかし毎回思うのだが、女性向けのほうが明らかにデザインが可愛くて、好みである。男性向けのものは大体気に入らない。

後はNetflixに再加入して、「ストリートフードを求めて」を見ていた。悉く出てくる屋台の名物が美味そうで、この手の番組を楽しく見れることに驚いた。

休みの終盤に九段下に出向いた際に千代田区の図書館に初めて入るが、環境が良かった。こういうところで日々作業したいものだが。

休みの最中に統計検定の問題集を眺めていたが、1級と準1級で方向性が割と違うことを認識した。準1級のほうが実践的。実務の経験が乏しい身としては、算数を頑張ればフォローできそうな1級のほうが望みがありそうな気がする。とはいえ、計算のスピード・精度のおぞましいほどの衰えを再認識せざるを得なかった。

後は(1X年ぶりぐらいに)「火の鳥」を読んでひたすら圧倒されていた。黎明編から始めて鳳凰編まで。空前絶後

その他、「医師の不足と過剰」を読む。結論は、空間ゆらぎを考えなさい、というごくごく自然に思い当たるものではあると思うが、いろいろデータの説明もあって、厚くはなく内容も深いものではないが、ためになる本であるという印象。ただ、医者の人口学というのはもっと連綿と既往研究があるのではないかと想像していたが、引用される文献が専門書や論文ではなく、一般向けのもの、かつ最近の文献ばかりなのが若干気にかかるところではあった。

 

医師の不足と過剰: 医療格差を医師の数から考える

医師の不足と過剰: 医療格差を医師の数から考える

 

 

連休中に目にして、刺激的だった記事。 

japan.cnet.com

 

 この著者、情報科学の界隈での有名人であることは間違いない(というか自分もその文脈で本を読んだりして知っている)が、どこまで物理のことを深く理解・認識して記事を書いているのか謎なところが悩ましい(というか巧みというか嫌らしいというべきか)。

まあこれを読むと、言明としては確かに非線形非平衡とかでアクセスできていない広大な領域がある(それはこれまで主にやられてきた領域よりは遥かに広い)、とかはステートメントとしては正しいのだろうが、解ける問題しか解いてこなかった、とかカジュアルにおっしゃられると、平衡統計とか熱力学とか量子力学とか、その他のここで旧来のものみたいな扱いになっている諸々の物理の圧倒的な(不愉快でさえある)強力さ、普遍性を理解された上で、これまでは解ける問題しか解いてこなかった、とか深層学習が拓く、人間の貧弱な認知限界の枠内にとどまらない、新たな科学の姿としての「高次元科学」とかおっしゃっているのですよね、という気持ちにはなる。

この手の(クラークとかレムとかの有名な作品が想起されるような)SF的問題意識はお話レベルとしては嫌いではないのだが、何だか情報だの脳だのの皆さん、やたら物理に言及したり、新しいパラダイムが大好きというか、そんなに「超物理」みたいなことが言いたければ、学部・修士ぐらいのことはもちろん勉強された上でバウンダリを認識して言っているのですよね(この著者の学問的背景を知らないので、勿論超気合を入れて学んだ上で言及している可能性も大いにあるのだが)、という気分。(某○○幾何の始祖も微妙なことを言っていたりしたので、個人的にはやや不信感を持っている)

しかし、(自分のような非専門家ではなく)真の識者はこういった内容についてどのような感想を持つのか、というのは興味はあるところではある。