純粋なるもの

 大昔ハードカバーで読んだものを読み直し。

羽生世代=将棋と将棋界を近代化した立役者、みたいな認識を広めるところに大きな役割を果たしたとも思える本書、改めて読んでみて、どちらかというと彼らが紛れもなく超一級の勝負師であるという点を再認識させられるものであった。

後はやはり20代中盤という、まだまだ大いに自身の成長を第一義に考えて良いと思われる年代にして、彼らに接したときにあのような振る舞いをできる島九段の偉大さ、というものが前回読んだときとは異なり、実に身にしみるものになってきた。

純粋なるもの: 羽生世代の青春

純粋なるもの: 羽生世代の青春