見た映画たち

今度の学会発表を控えて尻に火がついていた(スライドは漸く作ったが練習がまだ)のでまた期間が空いてしまったが備忘のため。

七人の侍

6月に午前10時の映画祭で。見るのは二度目か。期間をあけずに、でかい画面で見られるのは有り難い。前回よりもかなり落ち着いてあちこち見られた気がする。

万引き家族

ミーハーであれだが6月末に見る。予想を遥かに上回るもので、とても良かったのだが、個人的にはいわゆる「(暮らしの厳しい)家族の生活のリアル」がよく書けている、的な評で取り上げられる例(コロッケ等の揚げ物が(高カロリー低コスト故に)好物になるところ、葡萄については種無しで粒が小さい(安い種類の)ものしか食べないところ、家の中でものの占有率が高いところ、など)が尽く自分の生活(で別段何も思っていなかったところ)と合致した点が印象深い。

それはさておき、(24年組の漫画たちに衝撃を受け続けてきた身としては)大筋や主張についてはまあそうね、という感じなのだが、この生活の形態を「家族」と呼びたがる(登場人物たちがそう呼びたがる、という意味でもそうだし、この映画自体においてそれ(「家族」の定義付け)がテーマになりうる)所については考えどころ、という気はする。あくまで過渡的な状況下での帰結であってほしいというか。

本も読んだが、映画のほうが媒体としてはよく出来ている気がする。

 

万引き家族【映画小説化作品】

万引き家族【映画小説化作品】

 

 

 

東京物語

角川シネマで見る。奇しくも上とある種オーバーラップのあるような話で(ドライビングフォースが異なるわけだが)、初回でさらっと見てしまったために、大筋については、はあそうですか、という感じであったわけだが、どうも細かい所の気の配りようが相当優れたものであったよう。

 

蜘蛛巣城

池袋で見る。乱より面白い気はするが古めかしさは否めず。