数理科学 4月号

こちらはこちらで「研究者はいかに問題を設定しているか」という凄いテーマに対して、執筆者も錚々たる面子で大変面白い特集であった。一方で、自身の研究紹介の域を出ないものではなく、ある程度抽象化した上での話を展開されていたのは理論の先生が主、というのはやむなしといった所であろうか。

べらぼうに面白かったのは青木先生の記事と渡辺先生の記事で、特に後者はあれだけ主体的かつ自由にバリバリとやっているように見えたけれども、そこに至る所までのプレッシャーやフラストレーションも並大抵ではなかったのだな、などと感じたり。

ともあれ、(おそらく記事に目を引かれるような人で、実際に手に取らぬ人は多くないと思うが) かなりこの手の読み物系としては興味深い内容と思う。

数理科学 2018年 04 月号 [雑誌]

数理科学 2018年 04 月号 [雑誌]