ニュー・シネマ・パラダイス

先週目黒シネマで。予想とは裏腹に、自分でもびっくりするほど淡々と見てしまった。おそらく、この話の作者と「良い話」感度の方向性があまりにも異なるのが原因。

大きい所で言えば、子供時代のトトがあまり好みでない(小利に敏いというか、小賢しい系なので)というのがある。これと同時に、総体的にアルフレッドの社会的な側面が貶められるというかやけに軽い方面に行きがちな点もあまり気に入らない(これはあまり現実を知らない感想なのかもしれないが。)。まあ、壁に映画移す件とかも特に感動とかはないし、盲目になってからの突如の賢者的な振る舞いとかもピンと来ず。

呼び声高いラストもそれ程。これは映画の素養がないのが大きいのかもしれないが(というか自分の認知が歪みすぎてて、「魂の殺人」的な話を想起されすらした)。

まあ、街に再び戻ってしまったトト(達)の話が「ワインズバーグ・オハイオ」とも思えば、こちらが自分の性に合わない、というのはさもありなん、という気はする。