寄稿されたものの中では、立松芳雄と吉松隆のものが面白かった。
前者はイエスと言うバンドの特色(大雑把に言えば、各人きわめて個性が強く集合体として初めて奇跡が生じたという内容)とルーツ(ブルーフォードの自伝にもあるような、ブルースなどではなく白人的音楽が背景にある、ということなど)、そして魅力を実に手際よく書いており、良い。
後者はクラシックの作曲家から見たイエス、ということだが、どちらかというと20世紀後半のクラシック畑での作曲の閉塞性とか、プログレとか、という内容で余りイエスにとどまるものではないが、これはこれで面白い内容。
- 作者: 河出書房新社編集部
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- 発売日: 2016/02/25
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