若冲と蕪村

先週行った。今年で生誕300年、同い年の若冲、蕪村の絵を一度に見られるという贅沢な展覧会。この二人、年が同じというのも知らなかったが、一時期京都でご近所に住んでいて、にも関わらず交流の跡が見られない(発見されていない)、というのを聞くと非常に不思議な感じ。案外そんなものなのか。絵としても超流麗で自在の筆さばきを見せ(梅の木とか素敵)、題材も多彩な若冲と、渋々の題材が目立つ蕪村が結構対照的にも見えるし。後は、今回二人への影響が大きいとして展示された中国・朝鮮絵画が良かった。かなりダイナミック。
気に入ったのは、若冲のでは「諸家寄合椀」(梅の木)、「賣茶翁図」(服の流麗さがやばい)、「果蔬涅槃図」(こういうのに弱い)。蕪村のでは、「蜀桟道図」(92年ぶりに見つかったらしい)、「鳶・鴉図」。中国・朝鮮のでは元賀「葡萄栗鼠図」。