めぞん一刻
面白かった。通して読んで、精神的な回復というか停まっていた時間(前半をコメディの形にすることで、楽しくもずっと同じパターンで前に進まない、というのをやったのは上手いと思った)が動き出す話なのかな、と思ったが、個人的には主人公が翻弄される様々な外因(社会的なもの)が、漫画的なもののはずなのに異常に身につまされるというか人事とは思えず、変な移入の仕方をして読んでしまった。
後は三鷹さんが男前過ぎるという点に尽きる。準優勝の時の写真の笑顔の件とかは泣けた。
全体としては、話への揺動の入れ方とか唐突だったり、気持ちや進展にジャンプがあるので妙な印象を受ける所もあるが、それを補って余りある見せ所の破壊力。
めぞん一刻 (10) (Big spirits comics)
- 作者: 高橋留美子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1993/04
- メディア: コミック
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