2010.06.06

6日

朝から動きのにぶくなったパソコンと格闘したりしてるうちに、家を出るのがすっかり遅くなる。

大学行って午前中は開いてる部屋に忍び込んで勉強。量子力学4章また読むなど。流石に退屈。

昼に外に出たとき、予備校の物理の先生を見かけた気がして、自分の頭がおかしくなったのかと思ったが、どうも物理チャレンジの採点かなんかがあったようなので、本物だったらしいことを知る。挨拶ぐらいすべきだったか。

午後は物理学専攻ガイダンスに出席。以下思ったこととか箇条書き。

・人は今まで出たどのガイダンスよりも多かった。
・先日も内部向けのガイダンスは既にあって、別に出なくてもいい外部の人のためのガイダンスに出て、「外部の人多すぎなんだけど。内部の人全然いないわー」とか言いながら(例によって)コロニーを形成してる人たちって何なの。
・先生達はいつもの授業とかよりは、流石にというか大分抑えた冷静な感じで話されていた。といってもどことなく地が出ていた気もするが。
・3人の先生が研究の俯瞰、みたいなことをやったが、M下先生は自分の研究分野に特化しまくりで笑った。量子スピンとかマグノンBECとか今だからこそ聞いてて出たな、みたいな感じだけど別に興味ない人からしたらなんじゃそりゃ、的な感じだろう。
・質疑応答の時間があったが、質問の中身が度肝を抜かれるものばかりだった。全体説明で専攻主任の先生に、何割とれば受かるかとか、面接の中身とか、制度の仕組みの是非とかその精神とか聞く神経が分からん。
・その後は先生とか院生の方とかと歓談する会みたいの。とりあえずA3のブースのとこにいって、節操なく色々聞くというのは決めていたが、その折に、原子核で理論演習受けてる人に遭遇。どうも原子核か物性か迷ってるらしい。色々様子とか話すが、その人の目当ての先生はその場にはいなくて(結局最後までいなかったと思われる)残念そうだった。
・その後は方針通り院生の方中心に色々聞いてまわる。結局その場にいたA3、A5の院生の方には大体話を聞いた勘定になる。今年京大から来た件の有名な方は視認出来て、これがあの、という感じだったが絶えず人に囲まれてたのと、オーラがあった(お花畑どころではなかった)ので結局日和って話せず。これが今日唯一悔やまれることか。
・O形研の院生の方には非常に丁寧に色々雰囲気とか教えてもらえてよかった。最初に話聞かせてもらったので、こちらは緊張してあらぬこととか言ってた気がするが、物腰柔らかくて救われた。進路とか(D出ても、普通の就職とかの人も全然いるとか)、どこの研究室と交流があるとか、どんな本読んでたりするのか、とか院生の人から先生とか研究室の興味の方向とか聞けたのは良かった。
・次は理論演習で扱ってるネタ元の論文書いたU田研の院生の方に(半ば強引に)話を聞かせてもらう。当時と今はやってることが違うということで、最近の研究の中身とか丁寧に教えてもらえたり、研究室の様子とか、院試や志望についてのかなり突っ込んだ節操のない質問に対しても、親切に答えてもらえてありがたかった。とりあえず、院試の筆記は足切りみたいなもんで、面接でものが分かってるかどうかが問われる、という意見にはかなり驚かされた。後、研究室は相当自由で、各人が勝手にテーマとかも見つけたりしてやるらしい。ただ、ディスカッションは非常に盛んなので、先生とはよく喋れるとか。後研究室の人は非常にアグレッシブらしいとか聞かされて、正直恐怖を覚えたが、理論の研究室とか、そうあるべきという気はする。
しかしますます冷却原子系が魅力的にみえてきたのだがどうしたものか。
・T行先生とそこの院生の方にも少しお話を伺うが、計算機使ってる、ぐらいのことしか知らず、全然うまく話が出来ず、申し訳なかった。
・乗りかかった船とばかりにM下先生の院生の方にも話伺う。全体の時の話ではBose系もかなりやってる、みたいな雰囲気だったが、やってた方が卒業してしまったので、今はもっぱらスピン系がメインとのこと。先生の面倒見は非常に良くて、院生に対してはまとまった時間がとられて話とかがなされてるらしい。まあ先生見る限り、さもありなん、という感じである。
・結局の所、研究分野をこのまま一意に絞れないままだと(正直言って候補内ではどこ行っても楽しい話はたくさんありそうに見える)、面倒見のいい系の研究室と、自由放任形の研究室のどちらが自分に合うのか、という所になりそうな気もする。実力的にはやはり面倒見のいいところでみっちりやるべきなのかも知らんが、悩ましい。

2時間ぐらい、一通り話聞かせてもらってから帰宅。予想に反して非常に有意義な時間だった。やはりやや強引でも、院生の方から直接話を聞かせてもらえたのはでかい。

その後は自転車回収して帰宅。

ネット最強戦は藤井九段勝ち。やはり今季はひと味違う。