勝つための論文の書き方

勝つための論文の書き方 (文春新書)

勝つための論文の書き方 (文春新書)

学生への講義という形式をとって、実際に論文を書く立場にある人のみならず、社会人にも役に立つような「論文の書き方」を教える本。
題名は何だかあれだが、論文を書くにあたっての、問題提起、資料の集め方、文章の構成といった各段階での取り組み方が非常に平易かつクリアに書かれていて、自然とやっていたこと、あるいは全く気付かなかった点などに意識的になれて良かった。
自分に直接関わってきそうな、問題の立て方、論文の組み立て方という二章もさることながら、個人的には資料の集め方が興味深かった。自然科学での資料集めとは微妙に違った点でのシビアさを見た感じ(研究のけの字も知らないので印象でものを言っているが)。
実際に論文を書く前に、再読したい本。