足摺り水族館

なんか凄く久しぶりに一冊を取り上げて書く気がする。というかもっと備忘としてちゃんと やらないといけないのだが。

最新の「グヤバノ・ホリデー」とか「二匹目の金魚」とか岩波DSの連載とか、新しいものしか読んでおらず、それらも大変よいのだが、これはそれらよりも更にそうした作品に見えていた作者の「色」が強くストレートに押し出されたもの、という印象。絵の芸風の作品ごとの異なりよう、とか、主人公?の見かけの年代の安定しなさとかも相まって、カルピスとカルピスの原液ぐらい違う。ひょんな謎からどろり濃厚な異様な世界をさまよう話の割に(何となくボルヘス、「アレフ」とかに似ているような気がする)、妙な読後の爽やかさのある、何とも不思議な感じ。やみつきになる。かなりお薦め。

気に入ったのは「完全商店街」、「二〇十二年四月十七日の夢」(割と最近の作風に近い?)、「冥途」。

 

足摺り水族館

足摺り水族館

 

 

 

2019.05.18

昨日は怒りに任せて遅くまで起きていたので、起きるのが阿呆のように遅くなる。

外出して順序統計に関する文献を調べるなど。莫大な既往研究(しかもまともな数学臭が強い)に押しつぶされる気分である。

スタバでアンケート回答と飲み物が交換になる券(レシート)を引き当てる。どの程度の確率なのかやや気になる所。

夜はAmazon Primeでのゴジラ見放題の存在を知り、平成ゴジラの流し見をしていた。生まれて最初に見に行ったのがvsキングギドラだったのだが、その後は飛び飛びにしか見ておらず、今回vsメカゴジラとか始めてみたが、今となっては適時を逃したという気持ちだけが残るものだった。スターレス高嶋が出てきたときには思わず笑ってしまった。一方で、劇場にもリアルタイムで見に行ったvsデストロイアは普通に面白かった。しかし高嶋政宏にせよ、博士役の辰巳琢郎にせよ、出てくる人がいずれも時代がかっていて何だか妙な気分になってしまう。

 

2019.05.17

ひょんなことから出身の専攻のD論が読み放題なことを発見してしまい、いろいろ眺めるが、どれも当然ながら大変立派なものでかなり憂鬱な気分になる。

夕方はセミナー。ここでも気分が下がることに。

終了後帰宅するが、メール一本のために戻る羽目になる。こういったことをしているとこれぞ労働、という気持ちになってくるのは頭がおかしいせいだろうか。

名人戦は予想外の4連勝で豊島名人誕生。しかし、横綱の如き堂々とした佐藤将棋に魅力を感じていた自分としては、この名人戦を(自分が将棋を始めた年の名人戦であった)佐藤ー丸山戦と重ねてしまっていたり。後はやはり、(新名人戴冠のタイミングにもかかわらず申し訳ないが)4連覇が成らなかった、という事実が藤井二十世名人誕生の確率を着実に上げているな、とか思ってしまった。

名人・竜王経験者というくくりで言えば、丸山-渡辺-豊島という路線が個人的には、一手の「指し手」で印象を強く残すような魅せる系統の将棋ではなく、気がつくと勝っている系、として(渡辺二冠はブログや取材を巧みに活用して情報を自ら発信しているので、その印象が相対的に薄れているという側面があると思うが)個人的には認識している。

羽生・佐藤・森内は言わずもがな、丸山にせよ成香冠は言うに及ばず、名人時の谷川戦での四間飛車の屠り方とかいずれも、その棋風の強い特徴を体現するような「この一手」が数こそ異なれど思いつくわけだが、渡辺・豊島両名、名勝負・名場面的なものこそあれど、意外とそういったものは指摘しづらいような気がしている。特に豊島将棋の「これぞ」という指し手が正直直ちに思い浮かばない。というわけで、将棋世界の付録か何かで、「豊島の一手」的な特集・小冊子を強く希望。

 

 

 

2019.05.15

(連続変数の)量子推定の勉強をしたいと思い立つ。

Molmerの学生であった人のD論が猿でも分かりそうに書いてあるように見えるのでこれを読もうかと。

連休で(お試し期間として)申し込んでしまったNetflixを活用すべく、食事中に「バキ」を見ている。記憶が朧げのせいもあって、(特に柳龍光との初対決ぐらいまでの前半部分は)割合楽しんで見れる。