読んだ本たち
ひどく時間が空いてしまったので、ここ2,3ヶ月ぐらいの備忘録として。
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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ある程度わかったこととはいえ、暗澹たる気分になる他ない。
「身体」と「知」の対比という構図から、個人のうつの経験と現在の日本の惨状を同時に切り取ってみせる語りの切れ(そして自らの経験すらもそのように距離をおいて著述しうる様)に、歴史家の凄みを感じさせる本。
(本書の一部であるハウツー的な内容に関して)必要をなんとなく感じて軽い気持ちで手に取るが、 予想よりも政治的な内容について書かれた本であった。内容については知らないことが多かったのでそれは良いが、もう少し第三者的に書いてほしかったり。
思ったよりも大分典型的というか、はっきり言えば落胆させられるところもあり。
何というか、もう少し「速度が上がりすぎてカーブを曲がりきれなかった」感じ以外の方向はないものかと思うのだが。
やはり面白くない。
前巻とは打って変わって滅茶苦茶出来が良い!正直はずれがない。イチオシは「望月家のお月見」(高野文子もかくや、という感じ)と「ザ・ラン」(常にこのレベルを維持してほしいのだが)
アニメ化でとてつもなく腹立たしい思いをさせられたところであったが、 本家は当然ながら素晴らしく(というか昔の絵にこれだけ雰囲気を近づけられるのはすごい)、大変良い外伝であった。
大丈夫か?という感じ(褒め言葉)。
何だか手堅い系になりつつある?