数学セミナー 4月号

数学セミナー詰将棋の連載が始まる、というので手に取ったのだが、その他の記事も実に面白かった(といっても気軽に読めるものしか読んでいないが)。門外漢向けにシフトしたのかもしれないが、相当興味を惹かれる雑誌という感じ。以下メモ。

・特集の「数学の学び方」。他の記事を見ると余り明るい気持ちにはならなくなってくるが、松森さんの記事が非常に面白い(特に事例)。何というか元気が出る。

・初貝先生のノーベル賞解説。数学の人向けに書かれた解説、というのが新鮮な気分。

円城塔の連載が、岩波DSみたいな話かと思いきや普通の本の紹介で意表を突かれる。

・最近遅ればせながら、圧倒的なエピソードを認識した時枝先生の連載も興味津々。

川上量生インタビュー。こちらも大変良い話。数学を教えている院生の話に笑う。あと会社での数学勉強では、仕事に直結しない内容のゼミをやるような方針にしている、という所には首肯せざるを得ない(この辺のスタンスについて、以前に認識のギャップ痛感させられ、大変落胆させられたので)。あと、最後の「もっと、数学のちゃんとした知識を使えるような仕事が社会全体にできたらいいと思うし、作らなければいけない」という所(と前後)は割と感銘を受けた。

詰将棋の世界。まずは、と言うところだが。

・エレガントな解答を求む。解答2の打ち明け話がこれまた大変良い話。

 

数学セミナー 2017年 04 月号 [雑誌]

数学セミナー 2017年 04 月号 [雑誌]