若者のすべて

昨日ようやっと納まったので見てきた。瞬間的な絵の抜群の美しさと、アラン・ドロンのこの世のものとも思えぬ美貌(方向性としては「山猫」の方が好みだが、絶対値としてはこちらのほうが極まっている。空前絶後。)といった視覚的な点、そして南部からの移住家族が、各人各様の人生歩みながらも、ある事件を契機にどうしようもなく崩壊していくさまを、色濃く反映されたキリスト教の世界観のもとで描いた物語の大筋、と、見どころは多い。
一方で話の大筋に関しては古めかしいものに感じるのも事実。特に序盤は正直退屈であった。後、動きのある場面で所々違和感を覚える所があったり。
「山猫」ほどの衝撃は受けなかったが、面白かった。