ローグ・ワン

軽い気持ちで見に行ったが、戦闘部分中心に予想よりも大分気合の入った中身で非常に楽しめた。正直エピソード7より面白かったので、これを受けてエピソード8にもアクセルがかかることを期待。
序盤は正直主人公の過去とか旅立ちの経緯に時間を割く割には深みがないというか、ソウ・ゲレラとか本当に必要だったんかいなという感じではあり。主人公に関しては、結局それとなくアウトロー感がある、という程度の情報しか伝わってこない感じである一方で、むしろK-2SO(個人的には過去最高のドロイド)とか、ベイズとチアルート(異様に強いジェダイ狂信者、という実にくすぐり感のある役。Andrew Ng先生に見えてならないのは、自分の顔面認識の解像度の問題だろうか)の名コンビなど、脇が魅力的。
そうした面々をゲットしてイードゥに行って、離脱、あたりまでは微妙ではあるのが、そこから半ば造反気味にローグ・ワン結成、そこからの最終決戦(陸、空、宇宙の3つの同時並行!)は、かなり気合の入った作りで燃える。特に宇宙は力作という感じで、かつ最後は力業という流れも個人的には好み。イオン魚雷も見れたし。
(あと、余り見慣れぬトロピカルな戦場は絵的に面白いと思いつつ、もしかしてベトナム戦争とかを意識してたりとかあるのか、とか思いきや別にゲリラ戦チックなところはなかったので、気のせいっぽい。もっと場所の特性みたいのが出た戦いでも良かったが)
後はエピソード7ではやや過剰気味にも見えたサービスも、今回は時系列的な位置づけも手伝って自然に楽しめる。そして勿論デス・スターダースベーダーの大サービスぶりも。
最初お決まりのアレをスキップしておいて意表を突きつつ、エンディングはいつものテーマが流れるというのは、本編とは異なる裏エピソードでありながら、紛うことなきスター・ウォーズだったでしょ、という制作陣の自信が伺えるようで、こちらの演出も大変良かった。