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量子コンピュータ手習い

(ミーハーなので)最近加熱気味の量子コンピュータの勉強をしてみたいな、と思って。まあ普通なら黙ってNielsen-Chuangを読むのだろうけど、横着して何か和語の文献がないものか(ちなみに前述の本の和訳が既に出ているが、どうやらもう絶版らしく馬鹿高な古本しか見当たらない)、とか思っていた所この本が出ることを知り、これ幸いとばかりに一昨日購入。
余談だが、今回の本は入門編とでも言うべきものらしくて、既刊のさらに上級的な本と別の所から出ている量子コンピュータ機械学習をする本も読んでみたいと思って有明まで直接向かったが、(根性無しなので午後行った所)いずれも既になし、という状況であった。残念。
戻って、この本を読む際の前提知識としては(原理的には)線形代数がわかれば読める気もするが、基本的にはDirac流の量子力学に触れたことがあることが好ましい気がする。逆に言えば、その辺りに触れていれば、量子計算自体の予備知識はほぼ不要(これ自体が準備として描かれているものだそうなので、その辺りも配慮されているということなのだと思う)。
中身としては準備編なので、1量子ビットから始まって、多量子ビットの扱い(セパラブルな状態とエンタングルメント)、CNOT、Toffoliなどの演算子の構成、密度行列と測定演算子など。淡々と進む感じではあるが、説明は平易でさくさく読める。既刊もぜひ読んでみたい。
後、まだろくに調べていないが、量子計算ソフトウェアのLIQUi|>というのが気になる。
(なお蛇足だが、さっと読んで気づいた点として、(4.11)の式はユニタリ性の否定になっていない(エルミート性の否定)気がするので誤りだろうか?)