ボッティチェリ展

タダ券を使えるラストチャンスだったので昨日行く。大変素晴らしい。
第1章が、「ボッティチェリの時代のフィレンツェ」という、本人の作品ではなく彫刻とかも含めて同時代の作品をまとめたものだったのだが、そこからとても良かった。カメオの精巧さといい、アリストテレスの「論理学」の翻訳本の美しい絵といい、ヴェロッキオの「聖ヒエロニムスの頭部のための習作」といい。
その後もリッピの「ヴェールをかぶった女性頭部の習作」「マリア、ガブリエル、聖アントニウス、聖ヨハネ」の4種の絵(ウフィツィ美術館展で見ていたことを後に認識)、ボッティチェリ「書斎の聖アウグスティヌス」(平凡社の本の表紙に採用されていたような気がするが何だったか?)、「聖母子」、「聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルと大天使ガブリエル」(これはすごい)、「アペレスの誹謗」(これもすごい)など目白押し状態。
何となく今回絵をまとめて見て、「伏し目」があの優美さ(と同時にこの世のものならざる感じ)を強く演出しているような気がした。聖人とかにしか使っていない気がするし。