封神演義3、4
徐々にバトル漫画っぽくなってしまうので、やはり殷周易姓革命のこの辺までの雰囲気が好きである(とはいえこの後も十分面白いが)。しかし本当にちゃんと先の先まで見通して描かれてるな、と改めて思わされる。2巻の時点で「歴史の道標」を出すのとか表紙の絵の構図がよく言われるが、魔家四将のところで、楊戩に太公望を評させて「あらゆる束縛を捨て汚い手を本気で使ったら聞仲すらも倒せるかも」とかこの時点で(言わずとも良いところを)ちゃんと言わせておく(もちろん後の(王天君の策で)聞仲が死ぬ所と更にその後の伏犠の件まで見越してのもので、読み手はそこでどきっとするという造り)のは素晴らしい。
- 作者: 藤崎竜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/12/18
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