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書記バートルビー/漂流船

バートルビーの「I would prefer not to」(本書では「そうしないほうがいいと思います」と訳される)というフレーズにより浮かび上がる、「しない」という選択肢とそれに対する願望。それは日常、あるいは生きることの中で通念によって排除されていた選択肢およびその背後の通念への疑義を炙り出すことにとどまらず、実際には選択されなかった「する」という選択へ、新たな可能性を与えるものとなっている。
「漂流船」は、社会的に構成された通念をトリック的に使った推理小説仕立てだが、こちらはさほどでも。