海と毒薬
第二次世界大戦中に行われた米兵捕虜生体実験を題材として、日本人(「神」無きものとして欧米人と対比される)の倫理観の希薄さを扱った本。なのだが、日本ー欧米という括りがまず全然しっくりこない(やるのなら神の有無だけでなく、もっと複雑なものとして考えられるべきものの気がする)し、出てくる人の虚無主義みたいのも何かちっちゃい(「悪霊」をうんと矮小にした感じ)。
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1960/07/15
- メディア: 文庫
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