世界で勝負する仕事術

東芝半導体技術者からMBA取得を経て大学教授となった筆者のエンジニアとしての一代記。
各段階でなかなか強烈な逆境に置かれるも、凄いバイタリティで何とかしてしまう所には(物語的に書かれている感もあり)唸らされるばかりだが、一方で常に単一の分野に留まらず、越境やニッチを狙っていく冷静さ(と同時に真っ向勝負や消耗戦を選ばない強かさ)が重要という考え方とその下での動き方は、いかにも実戦の中で叩き上げられた、という感じで、成る程と思わされる。個人的にも娑婆に出たのだから、単一の技術のみを対象とするよりは、横展開をはじめとしてあれこれやりたい、という所はあってそういう意味でも興味深く読めた。
後は五神研の名前がいきなり出てきて面食らうなど。卒業生だったとは全く知らず、意外な所で近接していて驚き。

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

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