PFM

東京ドームシティホールで昨日聞いてきた。本当は今日のイタリア版アルバム再現の方に行きたかったのだが、油断して購入開始日を忘れてたら券が売り切れるという阿呆なミスを犯したので英語版の方へ。会場について早々物品販売ゾーンをはじめ年齢層が高めすぎて怖気づくが、自席の周りだけ妙に若い人が多かった。
演奏に関しては、(分かりきったことではあるが)あの「Cook」のライブとは信じ難い芸当をやってのけたメンバーといえど、寄る年波には勝てぬという感じはさすがに否めず、初っ端の"River of life"のよれよれ感などは最後までもつのか不安にさせられるほどだったが、徐々に「場」を作り上げ、"Four Holes in the Ground"の辺りはかなり良かった(純メンバーでない、キーボード、ヴァイオリン部隊の寄与が大きい、ということはさておき。あと全体的にやはりフルートが無いと寂しい)。
演奏家にとって高難易度の曲を高い技術で演奏する、ということが可能な期間は明らかに限られているわけだが、ある時点においてそうした曲、もっと言えばそうした「場」を作ることに成功したことは、時間の経過によって風化されるものではないということは、(第三者的には)当然と言っても良いことと思うが、いざ主体自身が時間の経過に直面し、それに対してどう振る舞うかという問題(時間的な分裂)が生じた場合の、一つの(非常にストレートで明快な)答えが、今回のアルバム再現なのかもしれないと思ったり。

しかし、英語版アルバム2枚の再現を終えての第3部以降はあまりプログレっぽくなく正直乗れず。アンコールの(新アルバムからの)"Romeo and Juliet"も、彼らがこの曲のアレンジを「今、ここで」やる 動機がまるで分からず、足し算をやってみただけに見えてしまう。
二部までで区切りなら良かったのだが、最後があまりに残念。