ピープルウェア

技術者(より一般的に非ルーチンワーク的な知的作業に従事する人)の生産性について考察した本。「個人が集中して自由に作業できる空間を作りましょう」(これは個々人の最も実力を発揮しやすい多様な環境を認めるという意味で、管理のしやすい画一的な環境とは相反するため、管理者側の都合で実現されていないことが多いが、それは間違いである)ということと、「仕事の質の追求とそれへの誇り、親密さを糊としたチームを構築しましょう」という話。まあ確かに、という感じ。しかし、これらよりもむしろ第二版で追加された部分、例えば変化とそれに伴うリスク、学習とコスト等の方が興味深かった。特に30章の変化についての部分はきわめて本質的。

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵