自分でできる対人関係療法

割りと元気の出ない時に読んだ、のだが。
他者を3段階(家族、配偶者といった「重要な他者」、友人や親戚、職場の人など)に分けた上で、「重要な他者」とのコミュニケーションによる良好な関係構築が重要、という主張がなされるのだが、そういった関係性が損なわれたり失われている場合に、「慌てなくてもいいから適切に折り合いをつけて早く新しいものを構築しなさい」という、「重要な他者」の不在を解消されるべき「不健康さ」に回収してしまい、解決を図る様子が嫌だ。
(ここでの)医師と周囲の目との差は本質的に「急かさない」というポーズを取っていることだけで、「不健康な人」というラベルを貼りつけてお終い、という(実に権力的な)態度に本質的差はないのだと思う。

自分でできる対人関係療法

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