フランシス・ベーコン展

週末皇居に自転車で散歩に行った際に思いつきで行ってきた。
当初は行く予定なかったのだが、予想に反して非常に良かった。特に前半の絵が悉くappealingで(描かれる人の叫ぶ口に見られるような、強烈に抑圧や分裂を主張し訴えかける姿の一方で、塗りつぶされこちらと合わせることのない目や、ガラス張りの絵といい、見る側との距離を隔てようとする強い意志を同時に感じる所など)、吸い付けられる感じで見入ってしまった。初っ端の「人物像習作Ⅱ」に始まり、「教皇のための習作」群など。しかし後半の捻れ、削り取られたような肉体の印象的な三幅対の作品群はあまりピンと来ず(こう書くと良い評価でないように見えるがというよりは消化不良といった感が強い)。
今のところ今年行った展覧会のベストに近い。