2012.07-08-10

8日

自転車こいだり、昨日の問題の続き考えたり。かなり重要と思えるところでいくつか気づいたことがあったので、きわめて機嫌が良い一日だった。

9日

アブスト書きなど。公式のものとされている雛形がなぜか自分の環境で動かないので無駄にいじる羽目とかになりどうでも良いところで時間を食う。

午後は沙川さんのセミナーに出る。しかしこちらの不勉強と説明がえらく早いので良くわからず不完全燃焼。

10日

アブスト書きの続きなど。経験値のおかげか景気の良い文章をそれらしく書く能力のみが肥大している印象。

肝心の研究は進まず。数値計算から逃げて解析的にやる術とかを探してるのがよくないのだが。

11日

これまでのノートを清書して送る。本質的進展はなし。Aharonov-Anandan位相の勉強が必要な予感。

王位戦は羽生二冠勝ち。それにしても千日手局は藤井九段の名局と言わざるを得ない。無理やり相手に位を消させる戦術には本当に感動した。後手で千日手にできたのだから勝ちみたいなもんなのでは。
対照的に指し直し局は羽生二冠の異能感覚が存分に出た感じ。どうみても首尾一貫していない陣形からの仕掛けが、超好形の先手陣に対して優位を築いていく様は圧巻だった。とりわけ凡そ得には見えない個別の手が全て大きな一手に転じているのは恐怖としか言いようがない。
とはいえ、本局を見る限り藤井システム対策がない、というのが現在のところのよう(これは週刊将棋のインタビューでも、力戦になるのではないか、と自身が答えていたことからも本シリーズを名人戦のような定跡形を研究し尽くして研究手を出す、といった戦いから離れたものを志向すると位置付けているように見える)なので状況は藤井竜王時代に近く、むしろ接戦が期待できるのではないか、というのが今日の感想。