2011.09.12-14

12日

朝から集中講義のため駒場へ。しかし何度来てもあの浮き足立った独特の空気が、いかにも落ち着いて勉強するのには向かないと感じる。もっともあの環境自体が既に根性のない人を篩にかける装置なのかもしれないが。

戯言はさておき、F崎先生のトポロジカル絶縁体の集中講義。初日は朝から晩まででわりにハード。しかし中身はBerryの位相に始まってポリアセチレンから整数量子ホール効果など。
ゆったり目にやってもらってありがたい。大学構内の空気とは裏腹に、相関基礎のセミナーはアットホームかつ外からの人も来て、風通しもよく良い感じに思えた。まあS水先生の突っ込みが悉く鋭くて恐ろしかったが。

竜王戦は、途中端を詰めてその後も振り飛車ペースに見えたが、結局丸山九段勝ち。対竜王の通算成績も五分に近く、面白いシリーズになりそう。2日制は竜王の庭であり、挑戦者がどこまで研究で優位に立てるかが鍵になるはず。

13日

昨日と同じく朝から駒場へ。今日はグラフェンから始まってHaldane模型、そして時間反転対称性を破らない本題の、スピンホール効果へ。しかし知識が貧弱なせいで最後のPfaffian絡みの計算がよくわからず。


王位戦はここまで来ては避けては通れぬ相穴熊だったが、穴熊らしい攻めで羽生2冠が勝って王位奪取。これでタイトル80期かつ通算1600局というおまけ付き。しかしタイトル80期、勝率は7割越えとは凄すぎる。

14日

朝から駒場へ。最終日は3次元トポロジカル絶縁体の話からトポロジカル超伝導体へ。
全体通じて分からない所もあるのだが、非常に興味をそそる講義で受けて良かったと思う。まあかき氷食べて(後述)遅刻してる人間が言っても説得力ないが。
Hasan-Kaneに沿ってたっぽいのでこちらも残りに目を通したい。後、割とお話重視だったので(この点に関して不満はないのだけれど)、計算ができるようになる必要がある。

昼は予想外に時間がとれたので下北沢のしもきた茶苑大山へかき氷食べに。えらく混んでて入るまでが一苦労だったりしたが、なによりほうじ茶のかき氷の美味しいこと。食べてる最中、あまり美味しいのでにやけないようにするのが大変なぐらいであった。しかしあまりに混みすぎてるのが難点。相当余裕を持って訪れたはずが、既に8人ぐらい並んでたり、開店後からもいまいち回転が悪くて結局氷にありつくまでに予想よりも遥かに時間を喰ったりで予定よりも大幅に帰還が遅れて結局集中講義に遅刻したり。何しに行ってるんだという感じだが。

夜は久々に懸念のプログラミングわずかにいじるが、どうも今までの苦労が徒労に終わる予感がする。後漠然と考えてた拡張があまり意味ないかも。