2011.01.28-29

28日

朝Fetter読みながら歩いてる最中にふと、古典的な話でいわゆる「跳ね返り係数」はちゃんと導出できるのか?ということが気になってずっと脱線し通し。というかこんなのも出来ないのか、と思って絶望していた。

2限 化学物理学

最終回。しかし聞かず。

3限 先端物理数学

遂にレポートが出る。しかも締切りが2月7日とか狂気の沙汰。

終了後はFetterゼミ。中身は非弾性散乱を線形応答で扱うという物でとりあえず5章が終了。この日は脊髄というか、ちょっと考えてよく分かんない所を片っ端から質問したりした(以前実験の時に大分疲れてその場でちょっとでも気になったこと即聞くようにしたらそこはえらく分かった記憶があったので二匹目のどじょうを狙った)ので、解決しなかったところもあるがいつもの結局聞かずじまいで後悔、みたいのはなかった。まあかなりあれな質問もしていたし、他の人はだるそうだったが。そこで前述のことも聞いてみたが、どうも思ったよりは難しい問いだそうで少し安心。

終了後は家庭教師。図形の証明を延々とやるだけ。内容的に新しくないのでお互い手の運動っぽくなってきている。来週は休み。


29日

朝から図書館行く予定だったが、教習所絡みのこととかやってるうちに時間を浪費したのでスタバ言って挽回を狙う。とりあえず現代物理学入門の残りと素粒子原子核のレポートが終了。素粒子原子核のレポートは珍しく問題の内容が面白そうなものが多かった(測定器は除く)ので、もうちょっと時間割いてやっておけばよかったとか。ヒッグス機構の話が問題だったのだが、自発的対称性の破れ(のアイディア)が上手すぎてかなり感動(といってもまるでちゃんと分かっちゃいないのだが)。というか下手すると物理の理論見てこれぐらい綺麗だと思ったのは初めてかもしれない。すっかりご無沙汰の場の理論を勉強する気力が湧いてきた。

その後はジュンク堂行って色々立ち読み。とりあえずレポートのためZwiebachを確認してびっくり、うちのは古本屋で買った初版なのだが第2版だとADS/CFTがあったり色々違うよう、まあそれは兎も角、単位取得のためにはPart1も読み切っていないのにPart2から一章選んで要約を書く、とかいう意味不明なことをする必要があるのだがどうしたものか。というか目次をパラ見して面白そうに思える唯一の話はブラックホールエントロピーとかの章なのだが、全く読みきる自信がない。文字通り手の運動になりそうな感じ。

後は期待の「羽生VS森内百番指し」を見てきた。インタビューはやはりお互い昔からの仲間かつライバル(陳腐な表現であれだが)、みたいのがかなり感じ取れてよかった。特に森内九段のインタビューからは、百番も指してこそ至れる境地、みたいなものが感じとれて良かったように思う。まあ羽生名人が「もう少し百番には早く行くかと思った」とか例によってナチュラルに圧迫していたのは面白かったが。
自戦記もどこかやはりフランクな感じというか、気心のしれた相手なのだな、という感じが伝わってきて良い。後は100局全て対局者が解説というのは忙しいふたりだけに驚き。
しかしいただけないのはコンテンツがこれだけで、今までの百番指しにあったような他の棋士の羽生森内戦評的なものがなかったこと。特に今回は棋譜解説を全て対局者にしてもらったのだから、これぐらいあっても良かったのでは。
全体的に、対局者による記事はクオリティが高そうだったが、他のところは(他のところがないのが問題なのだが)出版を急いだせいか今までの「百番指し」に比べてスカスカな印象。
記念で本を出しているのだから、スピードよりもっと後に残るような中身の充実を図るべきではなかったか。その意味では日頃定跡書の乱発をやっている出版社の仕事、というのが悪い方に出たのかな、という感じ。棋譜並べによる棋力向上が目的の人には申し分ないと思うが、それ以上のものは無くなってしまっていると思うので、今十分に時間が取れない自分は一旦見送り。

羽生VS森内百番指し

羽生VS森内百番指し

後は偶然見つけたNHK杯伝説の名勝負が思いの外面白かった。といっても主な見所は森内、佐藤両九段のインタビューだが。こちらもお互い最大のライバルだけあって、歯に衣着せぬ発言が散見されて面白い。