太陽の研究で有名な著者が一般向けに行った講演を文章に起こした本。
中身はかなり最近の結果まで含めての、太陽における様々な現象とそれに対する原理の解説。
正直今まで宇宙とかその辺りについて、どのへんが面白いのかまるでピンと来ていなかったのだが、この本を読んで、太陽自体が地上ではまず起きないようなかなり特異な現象だらけの系として面白いということや、それらが磁場を縦糸としてかなり包括的に理解できそう(まだ未解決の問題もあるそうなので)、という事を知って非常に面白そうだな、と思った。観測との対応とかも結構あるようでそこも魅力的である。
とはいうものの、これだけの内容を説明するのなら、言葉だけでなく式を交えてやってもらえた方が分かりやすかったのでは、というのも正直なところ。半期の授業とかでみっちり聞いてみたい、と思わされた。
- 作者: 柴田一成
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
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