寄せの手筋200

終盤の本として名著の呼び声高かった絶版本の、版元を変えての復刊本。
実戦に現れそうな形を題材に、基本的な必死の形から始まって、一段階を経てその形へ持っていくやり方を主に扱い、最終的にはそこそこの手数をかけて必死をかける段階までを幾つかの独特のカテゴライズの下に学んでいく。
今でこそ、将棋の良書はこの本の復刊元でもある浅川書房を筆頭に大量に出されてはいるが、20年前にこの中身の本が出されていたというのは結構な驚きであり、終盤のトレーニングという内容自体が時代を問わず通用するものというのも差し置いても、時の洗礼に耐えうるこの内容は素晴らしいという他ない。将棋を指す人は必読と思う。

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)