将棋

将棋世界6月号購入。流し読みした感想をば。

・冒頭の中原16世の特集は結構良かった。リアルタイムでタイトル戦に出てるとことか見てないので必然的に結構知らない話があって面白く読めた。質問自体はとりとめのない気がしたが、引退したということで結構将棋とか棋士についての話もあって興味深い。

・関西若手についての特集も非常に面白く読めた。豊島五段を若干軽視していたかもしれない。
これからはちゃんと見るつもり。関東側の棋士の見立ても聞いてみたかった。

・指し込みはついにか、という感じ。しかし、角落ちで負けるプロが出た途端打ち切りというのはねえ。
いくら気まずいとは言え。昔のアマプロ戦でも平手でプロが負けた途端こんな企画やるべきじゃなかったとかいう原稿が載ったし、どうも企画側(対局者ではない)は今も昔も考えなしと言わざるを得ない。あと深浦王位のコメントはいかにもという感じで面白い。

・今月号の陰の主役は橋本七段かというぐらい対談、順位戦予想ともに楽しめた。本業の方でも活躍期待してます。

という訳であす開幕の前に順位戦予想。以下敬称略。かなり無礼な感じですがご了承。

A級
◎森内
○佐藤
名人戦敗者

 A級は本当は降級争いの方が断然面白いのだがそれはさておき。順位戦名人戦での本気の森内は本命からは動かせない。先手四局、しかもそこの当たりがやや勿体ないとはいえ、前期の傷も癒え、今期はやる気満々のはず。
次は佐藤。こちらも挑戦争いに絡まないとは思えないのだが、最近タイトル戦フルセットで連続して落とし、勝負将棋に負ける印象があるので。あと後手五局は若干嫌なのでは。三番手は名人戦敗者。連続挑戦が非常に難しいのはここ数年見てれば明らかだが、それでもどちらが負けても実力的に5勝未満はあり得ないので。
 
B1
◎深浦
○鈴木
▲渡辺

タイトル3つが集まるB1はかなり予想しづらいが4敗でも上がりうる1位2位の鈴木、深浦はかなり手厚いだろう。
もちろん実力的にも。残り二人のタイトルホルダーのうちどちらを押すかだが、去年あれだけ勝ち星を集めながら大失速で上がれなかった久保は推しづらい。多分この組だとキーパーソンは松尾、阿部あたり。ここに勝てれば昇級がかなり見えるのでは。あとどうでもいいが座談会の行方評はひどすぎる。

B2
◎阿久津
○橋本
▲森下
まあ今期こそはさすがにこのコンビで上がってくれるでしょう。逆にいえばここで上がれないようならそろそろ背中が寒くなってくるのでは。もう一人あげるならJT杯などでも活躍しており、このクラスにいるのが不思議な森下以外にはいないでしょう。

C1
◎宮田
○広瀬
▲片上
本命宮田は鉄板。来季もB2の昇級候補です。2番手広瀬も順位含め限りなく鉄板に近い。2敗でも上がりうるのはでかすぎる。3番手は他にも飯島、村山、佐々木と有力候補が多く悩ましいが当たりが若干楽そうな片上を推す。

C2
◎豊島
○稲葉
▲西尾
有望若手目白押しで実に悩ましいC2。とはいえ実力、順位ともに申し分ない豊島は鉄板。稲葉も一敗までとは言え上がってくれるでしょう。実に悩ましい三番手だが順位そこそこ、相手気持ち楽目に見える西尾を推す。
とはいえここはA級の次に面白いクラスといっても過言ではなく激しい昇級争いが楽しめそう。


一通り書いてから気づいたが、あまりにも無難すぎる予想だなこりゃ。