将棋

 棋王戦第2局ですが、久保八段が勝ち初タイトルまであと一勝としました。
 戦型は先手久保の石田流。これは誰もが予想したはずでしたが、先手は禁断のはずの▲7四歩〜▲7五飛と、自由奔放に動き回ります。

以下も先手は暴れまわり迎えたのが次図。

ここは解説にもありましたが△8七角成ではいけないのでしょうか。馬を引っ張ってそれを生かすように指せば後手やれるような気がするのですがそうでもないのでしょうか。
本譜の△2七角成りは激しい寄せ合いを志向した手で以下凄まじい殴り合いとなり次図。

ここでは△6五桂として、▲6八玉にそこで△5六金(銀とどちらがいいかは不明)とするのはどうだったのでしょうか。本譜は△3九馬と銀を取り、△5六金と置きますが、▲7八玉から▲8九玉と逃げられてはどうも取り逃した格好です。以下は先手が素早く後手玉を仕留めました。
 本局は総手数57手と超短手数局でしたが、内容が派手なこともあり、見ていてそれなりに面白かったです。この二人の対局はお互い凄まじい意地の張り合いといった感じで毎回やたら激しい展開になる印象があります。
 これで開幕から2連勝とした久保八段、初タイトルは間近といえますが佐藤棋王もこのままでは当然終わらないはず。しかし将棋の相性なども考えると、残り3局、棋王が連勝するのはなかなか大変といえそうです。