物理

2019.05.12

特になし。しかし日記を一週間まとめて書くとそれだけで馬鹿にならない時間が過ぎ去るのは驚きである。 ノートを書き直すなど。後は手遊びにVariational Bayesのコードを書いた。 コードを書くという行為が、ぼんやり考え事をするであるとか数式を追うとかに…

同期現象の数理

3月31日、4月1日は遂に開放されたので、地の利を活かして書泉グランデでの千葉先生の非専門家向け講義に出てみたのであった。 数学者 千葉逸人先生 集中講義『同期現象の数理』 - 書泉/神保町・秋葉原 内容としては、力学系の初歩の考え方から初めて蔵本模型…

2017.09.16

これまでこのブログには明示的には情報を記載していなかったのだが、つい先日諸手続きを終えて、大学院に入学することとなった。もう少し早く書いても良かったのだが、「だって僕は『自分を信じていない』もん」という所で、まあ。後はいかにここがウルトラ…

ベイズ統計と統計物理

モンテカルロ法(ギブスサンプラーとか)について急に知りたくなって、積読になっていたこの本をおもむろに手に取ったのだった。 そこについての記載は大まか、と言う感じだったが(本の性質上それはそうだが)、最後に提示されていた「謎」については非常に…

2017.07.08

今週は忙しくないにも関わらず、色々気詰まりなこととかがあって、漸く昨日で一旦一段落することがわかっていたので、この日は息抜きの日、と決めていた。 池袋で古本市冷やかすなどしつつ、だらだらして午後から目白は志むらへ。 40分待ちではあったが、今…

統計力学Ⅱ

まさかの、といった感じであるが、「Ⅰ」を読んだ後もちまちまと読んでいたのが、先週ようやっと最後まで再び行ったのであった(体調不良とか、年明けから時間確保がまるで出来ない期間が続いたりでぼろぼろだったり、とかもあったのだが)。 下巻も相も変わ…

2017.02.17

Tobias Brandesの訃報を聞く。自分の修論にもろに直結する仕事をやった人(だし、まだ比較的若いはず)なので流石にショックが大きい。 直接会ったのは清水研セミナーで話を聞いた一度のみだったが、その後も(これまた近い分野の仕事をして学位を取ったばか…

Tegmark

「数学的な宇宙」のMax Tegmarkが、かねてから気になっていた論文の著者であったことを今日認識した。論文はこれ。 [1608.08225] Why does deep and cheap learning work so well?

統計力学1

この期に及んでまさかの。と言った感じではあるが、9月頃から思うところがあってちまちまと読んでいた。当初は1月ぐらいでさくっとのつもりが、劣悪フェーズに入ったり体を崩したり、遊び呆けているうちにあれよあれよと年末になってしまったのだが、2週ほど…

ノーベル賞

重力波なのだとばかり思いこんでいたが(2月にドイツの空港で発表を見たが、周囲に誰も気にしている人がおらず、何とも温度差を感じたのが思い出される)、まさかの物性(しかも理論、それもド王道!)、と、ちょっと想定外過ぎる悦ばしさであった。いや素…

量子コンピュータ手習い

(ミーハーなので)最近加熱気味の量子コンピュータの勉強をしてみたいな、と思って。まあ普通なら黙ってNielsen-Chuangを読むのだろうけど、横着して何か和語の文献がないものか(ちなみに前述の本の和訳が既に出ているが、どうやらもう絶版らしく馬鹿高な…

量子推定

今迄名前を聞いたことがある、という程度のぼややんとした知識しかなかった分野だが、今日こんな物を見つけてしまって、大変興味をそそられる(ささっと眺めた程度だが)。 http://arxiv.org/pdf/1604.08506v1.pdf ちょうど先日こんな本も出たので読むべし、…

2016.04.10

昨日ふと過去の自分の日記を(学部から大学院辺り)見返して、かなりショックを受けた。 まず、まともに意味を通ずる文章が全く書けていない。何だか思わせぶり風(それでいて中身はなし)な所を抜いても、意味のスムーズな読み取りが困難でストレスを覚える…

次世代量子情報処理技術「量子アニーリング」が拓く新時代 -- 情報処理と物理学のハーモニー

1月15日のこの講演会、個人的に非常に興味のあるトピックということで、あまりこういったエンジニアの勉強会には出たことがなかったのだが、のこのこ参加してきた。まあ最近全く別の興味からスピングラスの物理が気になっていた(レプリカ法とか)ので、…

どうして時間は過去から未来へ流れていくのだろう?

昨日は(これがおそらく最後、という)田崎さんの一般向け講演会を聞くべく、のこのこ目白は学習院まで行ってきた(一般向き講演会などで聞きかじりをする暇があったら黙って勉強せい、というもっともな指摘はさておき)。 題材は標題の通りで、なぜミクロな…

-2015.10.17

実に個人的な話。つい先日遭遇してここ数年で最大級の衝撃(上の背景によるもの)を受けたもの。 http://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.115.160402まさかこれを見かけることが今生であろうとは思わなんだ、というといくら何でも大げさ…

人工知能は人間を超えるか

人工知能研究に関して、なぜ今注目を集めているのか、ブレークスルーは何だったのか、将来はどうなるのか、といった疑問に対して、歴史的観点と技術観点から概観してみせた非常に分かりやすい解説書。 人工知能研究の歴史を大まかに第一次(定められたルール…

フラーレン・ナノチューブ・グラフェンの科学

フラーレン(0d)・ナノチューブ(1d)・グラフェン(2d)に関しての入門書。ターゲットとして幅広い所を狙ったということと、紙幅から見られるように全体をざっと洗った感じ。材料科学・化学・物理という異分野にまたがる分野という位置づけでフラーレン・ナノ…

熱伝導

経験値がなくて、(固体の)熱伝導を考えるといった際に全然現象が見えないでいたが、静電気学の言葉に直して考えてみようとしたら(それまでとの比で)俄然直感が働く気分になってきた。方程式が同じなのだから、Fourier則で温度場を静電ポテンシャルに、熱…