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ダンジョン飯 3

サバイバル感溢れる魚介類祭り(「蒲焼き」がエグいのは、もしかして昨今の保護の風潮を受けてだったりするのだろうか)。それはさておき、マルシルさんの百面相の破壊力が増す一方の気が。ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)作者: 九井諒子出版社/メーカ…

文藝別冊 イエス

寄稿されたものの中では、立松芳雄と吉松隆のものが面白かった。 前者はイエスと言うバンドの特色(大雑把に言えば、各人きわめて個性が強く集合体として初めて奇跡が生じたという内容)とルーツ(ブルーフォードの自伝にもあるような、ブルースなどではなく…

イシス

表題作は、さすがの安定感。全体的に、萩尾望都作品のいくつかに近いテーマが山岸流にアレンジされているものが多い気がする(「ハトシェプスト」は「半神」を想起させるし、「雨の訪問者」などもも描かれても全くおかしくないような気がする)。むしろ深い…

ジョジョリオン 13

急に面白くなってきたのはもしかして、終りが近いのでしょうか(これまでの各部の展開に鑑みても)。ジョジョリオン 13 (ジャンプコミックス)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/07/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (15件) を見…

永遠のファシズム

20年ほど前の文章でありながら、今読んでもその問題意識は古いものになっていないという気がする。歴史は繰り返す、というべきか。 表題作の「永遠のファシズム」の条件14項が有名なのかもしれないが、個人的には移民問題とプリブケ事件を題材に、空間・時間…

黒博物館 ゴーストアンドレディ

「漫勉」の衝撃を耳にして以来、気になってはいたのだが、ようやっと読む。 話は天然記念物並みの展開で(特に前半は読んでいる方が恥ずかしくなる感じ)、かつ前提を掘るでもなく、活かし切ってもいない(ので話に乗れない間は、むしろ深みのない話に見える…

ユリイカ 2002年7月号

高野文子特集。大友克洋と高野文子の対談が大変良い。漫画からもそうだが、恐るべき知性と芯の強さをひしひしと感じる。平伏すしかない。 魚喃キリコとの対談も上ほどではないが面白くはある。ただ、特集対象であるはずの本人が聞き手的になっている嫌いはあ…

不平等との闘い

説明は明瞭だが、内容は難解。モデルのあたりは何だか狐につままれたような気分。不平等との闘い ルソーからピケティまで ((文春新書))作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/05/20メディア: 新書この商品を含むブログ (25件) を見る

働くことの哲学

誰しも避けては通れぬ「働くこと」に関しての問いを取り上げた本。題材とされる問いは最近かまびすしい、「仕事の終焉」や、仕事を通じた自己実現についてどのように考えるべきか、といった興味を惹かれるものであり、かつ語り口はきわめて平易で分かりやす…

汐の声

「天人唐草」に続いて読む。表題作は猛烈に「怖い」というので有名なのは知っていたが、まさか心霊系のものがそれ程までに恐ろしいとは思えず、気軽に夜読み始めるが、とんでもない失敗であった。 兎に角嫌な感じを出すのが上手いのと、作者得意の腑抜け主人…

漫画アシスタントの日常

非常に高いプロ意識とシビアな世界が濃縮された形で、大変面白い。(何だかきりが良くてここで一旦〆なのかもしれないけど)続きもぜひ読みたい。 (が、個人的には読んだタイミングが「ルートヴィヒ」、「天人唐草」に引き続き、で、駄目人間に厳しい作品続…

ドリフターズ 5

1年以上待ったけど、何だか終わりが遠くなさそう?ドリフターズ 5巻 (ヤングキングコミックス)作者: 平野耕太出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2016/06/06メディア: コミックこの商品を含むブログ (31件) を見る

天人唐草

先日のFlowerに掲載された萩尾望都―山岸凉子の対談で、萩尾望都が「どうしてもこの話がしたくて」と持参(!)したのを見て、読むことに。 が、抑圧的な親に人形のようにされた主人公のあまりに悲惨な末路が描かれる表題作や、病弱な体とそれによる祖母によ…

脳・心・人工知能

数理脳科学・数理工学の第一人者による一般向けの著書。内容は脳科学のモデリング(記憶のモデルや学習のモデルなど)部分が多く、人工知能、心の話題は研究の歴史の概説。 文章は平易で分かりやすい。また、数理脳科学や情報幾何にとどまらず、誤差逆伝播法…

flowers7月号

40年ぶりの「ポーの一族」連載(最近こうした、非常に喜ばしくも「いまは本当に2016年なのだろうか」的な混乱を感じてしまうものが多い)につられて買う。 絵は全体的に今様だが、特にアランの髪型が以前のものとかなり異なっていて、認識に時間を要した。話…

少女ファイト 13

面白くなってきた(ギャグセンスは相容れぬが)。次巻も楽しみ。少女ファイト(13) (イブニングコミックス)作者: 日本橋ヨヲコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る

銀河英雄伝説 2

思ったより淡々と進む感じね。銀河英雄伝説 2 (ヤングジャンプコミックス)作者: 藤崎竜,田中芳樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/05/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (9件) を見る

Python言語によるプログラミングイントロダクション

Pythonの勉強をする必要をひしひしと感じていたのと、ちゃんとした教科書で作法とかアルゴリズムなどの基礎の部分を勉強してみたいと思ったので、まさにうってつけとばかりに飛びついたが、予想を超えて良い本であった。 基本の部分とアプリケーションの部分…

研究不正

20世紀以降の国内外の研究不正に関する要約。非常にコンパクトに纏めてあり良い本と思う(しかし、最後の方の「研究不正研究」についてはことさらに強調するほどのことではなかったのでは、という気はする)。 それにしても内容的に読んでいて精神を削られる…

訪問者

表題作が図抜けて素晴らしい出来。「神」の位置づけの変遷(「トーマの心臓」などの「赦す役割」から、「裁く役割」へと移行するような)が見えて興味深い。 「城」や「エッグ・スタンド」はいまいちか。「天使の擬態」は意外にも見える導入(学校生活、新任…

量子推定

今迄名前を聞いたことがある、という程度のぼややんとした知識しかなかった分野だが、今日こんな物を見つけてしまって、大変興味をそそられる(ささっと眺めた程度だが)。 http://arxiv.org/pdf/1604.08506v1.pdf ちょうど先日こんな本も出たので読むべし、…

異世界の色彩

「闇に這う者」よりこちらの方が好み。理解不可能なものへの生理的な恐ろしさと、逃げ出すという選択肢を選び取れない絶望。異世界の色彩 ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス)作者: 田辺剛出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン発売日: 2015/09/26…

電力自由化がわかる本

経緯や事業者の動向に関してあっさり書いてある本。電力自由化がわかる本作者: 木舟辰平,柳沼倫彦出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2016/04/02メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る

封神演義11、12

最終巻。最後の方はあまり風情とかはなく(とはいえラストは良いが)、ただ戦いばかりだが、全体としてはやはり素晴らしい。封神演義 11 (集英社文庫 ふ 26-17)作者: 藤崎竜出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/04/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (2…

現代という時代の気質

「波止場日記」のアフォリズム的な文章を読んだ時は、成る程と思わされた気がするのだが、あまり長い文章を書くのとか、歴史をちゃんと調べてそれに基づいて何かを主張する(主張が先立つのではなく)、といったことには向いていないということなのだろうか。…

日本は「パッケージ型事業」でアジア市場で勝利する

何だか色々問題点の列挙や提言がなされていたり、国内外の事例はいくつも載っていたりではあるのだが、情報の単なる集積に等しいというか、なぜ「この事例」なのか、という観点や、定性的な通り一遍の話を超えた考察とかは皆無。話としても思想に基づいた首…

甲子園の空に笑え!

表題作と「ゲートボール殺人事件」は正直微妙なのだが(作者の天邪鬼というか、皆が同じようなステレオタイプでやってる所への反感は分からんでもないが…という気分)、「銀のロマンティック…わはは」が超絶名作。 らしさ満点の良くも悪くもの力の抜けた感じ…

波止場日記

「沖仲仕の哲学者」とも呼ばれる筆者が日記の形で約1年にわたって記した、日々の労働の中での思考の過程。 淡々とした生活とその中での思考の断片の描写を通じて、大衆に対する知的生産力・創造性への信頼と、いわゆる「知識人」への強い反感という筆者の通…

闇に這う者

今まで手を出せずにいた領域だが、表紙の絵に引きつけられたので。全編通して、ただ、そこにあるものに足を踏み入れたが最後、といった蟻地獄(ただしドライではなく粘度たっぷりだが)的な恐ろしさが素晴らしい。しかもそれでいて、怪異として語られる側は…

将棋界の巨人 大山康晴忍の一手

将棋世界の付録を集めて作った本。題材となる大山将棋は素晴らしいのだが、本としてのクオリティはかなりいまいち。まず問題の解答と大山の伝記的なエピソードを同一頁に織り込む形にしているのにもかかわらず、伝記と問題の年代がかなりずれていてストレス…

名人

終身名人制最後の名人である秀哉名人の、病に蝕まれながらの最後の対極となった引退碁の観戦記の形を取りながら、囲碁を極めんとした名人の最期と、囲碁が「芸」としてあった一つの時代の終わりを描いた小説。 引退後の勝負の中での僅かな瞬間を切り取った風…

封神演義9,10

仙界大戦も終わって、いよいよ終盤へ。ちょっと駆け足気味か。 しかし、この辺り(「太上老君をめぐる冒険」ぐらいか)から、週刊誌でリアルタイムに読んだので懐かしい。封神演義 9 (集英社文庫 ふ 26-15)作者: 藤崎竜出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/…

ジョジョリオン 12

何だか徐々に面白くなってきていないだろうか?あと表紙も良い。ジョジョリオン 12 (ジャンプコミックス)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/03/18メディア: コミックこの商品を含むブログ (17件) を見る

詩人と狂人たち

「向こう側」と「こちら側」の境界上に立つ存在としての、「探偵」。主題といい、通常の論理の連続による推理とは程遠い形で解決が与えられる形式といい、古さを感じない。我々の世界の認知の仕方というものが、いかに限定的なものか。気に入ったのは「おか…

応天の門 5

謎解き色は薄れつつあるが、これはこれで。安定感が出てきて大変良い。応天の門 5 (BUNCH COMICS)作者: 灰原薬出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/03/09メディア: コミックこの商品を含むブログ (9件) を見る

シェルプログラミング実用テクニック

ちまちま読んで、昨日読み終え。大変良い本だった。内容自体が分かりやすくためになるが、それだけでなく他の教則本と違って、非常に一貫した思想を感じるのが良い。(見た目に惑わされず)全てはデータと思って、それを適切に処理する、それには(必ずしも…

ニーチェ・セレクション

(ずっと読むべきと思いつつ)1月ほど前に機内で延々と読んで漸く読み通した。哲学の本としては難しそうなダイジェスト的な形式を採用しながらも、取っ付きの良さと噛みしめるべき内容の強度を両立した、大変素晴らしい本だと思う。ラディカルな生の肯定の…

ライチ☆光クラブ

残念ながら、読むのが遅すぎたのかもしれない。あまりにナイーブ。ライチ☆光クラブ (f×COMICS)作者: 古屋兎丸,東京グランギニョル「ライチ光クラブ」出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/06/01メディア: 単行本購入: 33人 クリック: 205回この商品を含む…

レッド/レッド 最後の60日そしてあさま山荘へ

年明けからちまちまと読んで、最新刊まで追いつく。1969年以降の時系列を追う形で連合赤軍事件とその末路に至るまで(まだ途中だが)を描いた漫画。事件の顛末のセンセーショナルさだけを取り上げるのでなく、そこに至る過程を冷ややかに追い続ける、作者の…

封神演義7,8

仙界大戦。しかしこの辺りの仕上がりっぷりは本当にどうかしていて、これが毎週読める環境があったというのは信じ難い。封神演義 7 (集英社文庫 ふ 26-13)作者: 藤崎竜出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/02/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) …

銀河英雄伝説

初めて読むので、どの程度原作と違うのかがわかっていないのだが、これを見る限り後の作品への影響が大きそうな感じがありあり。兎に角完結まで続くことを含めて今後にも大変期待。銀河英雄伝説 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 藤崎竜,田中芳樹出版社/メ…

封神演義5、6

対趙公明戦。(精神的な面での)レベルアップ回。封神演義 5 (集英社文庫 ふ 26-11)作者: 藤崎竜出版社/メーカー: 集英社発売日: 2016/01/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る封神演義 6 (集英社文庫 ふ 26-12)作者: 藤崎竜出版社/メーカー: …

SFまで10万光年以上

あまりのリアルタイムっぷりにすごく不思議な気分に。まあ2年前まで連載だったのだから当たり前だが。ただ真面目な話としては、前作(90年代)には及んでいない感じ。SFまで10万光年以上作者: 水玉螢之丞出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/12/11メデ…

クリムゾン・キングの宮殿〜風に語りて

超気合の入った歴史本。しかしこれを読むといかにFrippと一緒にやっていくことが大変か、ということを認識させられる。たとえばIslands期のバンドの半壊状態の話も今までは音楽観の違いのせいなのかと思っていたら、今回これを読んでCollinsの作った曲をFrip…

世界の中の日本 これからを生き抜くエネルギー戦略

2014年10月に東大生産研で開かれた同名のシンポジウムでの講演をまとめた本。東日本大震災後エネルギー政策の大きな方針転換を余儀なくされ、その後も(講演まででも)FIT制度の導入やエネルギー基本計画の発表など、まさに大転換期を迎えた日本において、今…

小さな倫理学入門

人間の弱さに眼差しを向ける倫理学としての「小さな倫理学」を掲げ、既存の「倫理学」では我々がよく生きるために目指すべきもの(本書ではキリスト教を念頭に「天使的」と呼ばれる)から遠ざかる要因として排除されるべきとされてきた、欲望、愛、性などの…

自動車業界のいまと未来がわかる本

今後大きな岐路を迎えると予想される自動車業界について、欧州、米国、日本のメーカーを中心にその現状をまとめた本。深堀りは必ずしもないが、非常によくまとまった本と感じる。 特に印象深いのは、やはり欧州の、自動車メーカー、メガサプライヤー、そして…

ちいさな王子

読むのは小学生の時以来。当時は正直殆ど分からなかったが、今回読んでやはり年を食ってから読むものという認識を強くした。「呑んべえ」の件とか正直小さいうちに読んでも全く分からんだろう。 後思ったのは、ここで(王子の態度を始め)描かれる他者への態…

研究者としてうまくやっていくには

予想をはるかに上回る大変素晴らしい本だった。狭い意味での研究者にとどまらず、様々な人が読んで得るところのある本だと思う。 学部生の頃は、たまたま実験で当たった(実験の担当科目はあらかじめ決められたものがいくつかあり、全ては選択できないルール…

封神演義3、4

徐々にバトル漫画っぽくなってしまうので、やはり殷周易姓革命のこの辺までの雰囲気が好きである(とはいえこの後も十分面白いが)。しかし本当にちゃんと先の先まで見通して描かれてるな、と改めて思わされる。2巻の時点で「歴史の道標」を出すのとか表紙…