クラウド時代の思考術

ダニング・クルーガー効果(無知な人は自分の無知に気がつくこともできない)という話から始まって、各人の嗜好に対して「お気に召すまま」の情報が提供されがちな現代において、いかに必ずしも自分の欲していない「無駄な」知識に触れる機会を作るかが大事…

グローバリゼーションと人間の安全保障

言っていることとしては、「アイデンティティと暴力」と大体同じこと、という印象。(やはり横着せずに「正義のアイデア」とか大部を読む必要を感じる。 しかし、この本はじめ一貫して感じられるスタンスは、まさしく知性の可能性への信頼、という感じで非常…

プロフェッショナルの未来

従来の知的産業と、そこでの専門性の発揮により高い社会地位を得ていた職業は将来的にデジタル技術の力により解体されていき、(デジタル技術そのものに加えて)デジタル技術の力を借りた「準専門家」達により、代替されていくだろう、という本。 個人的には…

幻想ギネコクラシー

これはひどい(半分ぐらいほめ言葉)。 幻想ギネコクラシー 1 (楽園コミックス) 作者: 沙村広明 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2015/12/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る

3月のライオン 13

数巻前よりは気分良く読めるというのはあるのだが、特筆すべき点はなし。 3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス) 作者: 羽海野チカ 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2017/09/29 メディア: コミック この商品を含むブログ (11件) を見る

波よ聞いてくれ

あまりにも評判が良いと読みたくなくなるのが人情というもので放置していたが、面白かった。だるい時に脳に流し込むと大変良い。 波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC) 作者: 沙村広明 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/05/22 メディア: コミック この商…

ジョジョリオン 16

(頭を冷やすとありがちなのだが)何だか強そうな敵が存外淡白なやられ方をすると大変テンションが下がる。といいつつ、不覚にもバスでの鑑定人出現の件で虚を突かれて笑ってしまったので、今回は敗北。 ジョジョリオン 16 (ジャンプコミックス) 作者: 荒木…

まっぷたつの子爵

「われわれの祖先」シリーズの1作目。筋自体はまあどうということもない(まっぷたつに切断されるメダルド子爵、というのは寓話的なものと捉えるのみでなく、むしろ戦争からの帰還者として直接的に見るというのもありうるのかもしれないが)が、さらりと描い…

AIの遺電子

1巻だけ読んだ。 トピック的には時宜にかなったという感じで確かに興味を惹かれるところはあるのだが、如何せんテーマに比して与えられている紙幅が乏しすぎるというか、問いと答えを非常に分かりやすい格好でセットにして提示されている感じ。 AIの遺電子 …

読書で離婚を考えた。

互いに本を薦め合い、薦められた本を読んでそのレビューを交互に書く、という連載の書籍化。ねらいは「相互理解」らしいが、円城塔から薦めた最後の本が「ソラリス」だったりするが、まあそういう感じの本。 何か世の人は、やりとり読んでいてハラハラすると…

魔犬

建造物の書き込みようは素晴らしいのだが、「魔犬」とか「名もなき都」とかで異形の者が可視化されると、何だか説得力が損なわれる気がするのは気のせいか。という訳で「神殿」が良かった気がする。 魔犬 ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス) 作者: 田辺…

きみは赤ちゃん

文章自体は気に入らないというか割と苛立ちを誘うものなのだが、自分が常識が無さすぎるので書いてあることは勉強になる、というかいちいち驚きを覚えている(特に産後。授乳が激痛を伴いうるものであるとか、母体の歯がすごく弱くなって抜けるとか。お産前…

アレフ

先日岩波から新たに出たものをちまちま読んでおったが、8月中に何とか読み終える。 たまたま並列で読んでいた「からくりサーカス」の参考文献にも上がっており(正確には同書で挙げられていたのは白水から出ている「不死の人」だが。)、偶然に驚かされたり…

ベイズ統計と統計物理

モンテカルロ法(ギブスサンプラーとか)について急に知りたくなって、積読になっていたこの本をおもむろに手に取ったのだった。 そこについての記載は大まか、と言う感じだったが(本の性質上それはそうだが)、最後に提示されていた「謎」については非常に…

読者ハ読ムナ(笑)

これは面白かった。ここまで言語化してくれる、なんていう事自体が奇跡的、というかこれに加えて環境の素晴らしさ(そして文字からもガンガン伝搬する熱気)と揃っていれば、脅威の連載輩出率もさもありなん、という所なのだろう。 読者ハ読ムナ(笑): いかに…

藤田和日郎本

全体的に寄稿記事が希薄に過ぎる。「美食王の到着」は絵も相まってお定まりではありつつ面白くはあったが。 漫画家本vol.1 藤田和日郎本 (少年サンデーコミックススペシャル) 作者: 藤田和日郎 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/05/18 メディア: コミッ…

流しの公務員の冒険

ある種の啓発的な所が前面に出た表紙からは嫌な印象も受けるし、中身もウェットな部分が多分にあるのだが(問題の構造を明らかにした上で、いかに人を動かして実際にそれを解決するか、というものなのである意味当然ではある)、目玉の常滑市立病院改革のエ…

淡島百景 2

面白かった、のだが、自分が1巻の中身を忘れてしまっており、ショック。通読の必要を感じる。 淡島百景 2 作者: 志村貴子 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2017/07/25 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る

銀河英雄伝説 7

例によって戦の部分は大丈夫か?という気分になるのだが、それ以外は面白い。 銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 藤崎竜,田中芳樹 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/08/18 メディア: コミック この商品を含むブログを見る

狂気の山脈にて 3

勝手に三巻完結だとばかり思っていたのもあり、手に取った瞬間は正直引き伸ばしではないか、などと感じたのだが、いざ実際に読み進めると、いよいよ姿を表した都市の絵の気合の入り方が凄まじく(禍々しさと異様さ、通常の理からかけ離れての一種の神々しさ…

ダンジョン飯 5

何だか食事関連ではない所はそれ程でもない気がしてきた。 ダンジョン飯 5巻 (HARTA COMIX) 作者: 九井諒子 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン 発売日: 2017/08/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (9件) を見る

少女ファイト 14

一貫して分かり易い(良い意味ではない)方へ分かり易い方へ流れている感もある。 少女ファイト(14) (KCデラックス イブニング) 作者: 日本橋ヨヲコ,木内亨 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/07/21 メディア: コミック この商品を含むブログを見る

ジョジョリオン 15

題材はチープ(悪い意味ではない)だが、面白かった気がする(理由は不明)。 どうでも良いが、カバー写真で遂に老化の兆しが見られ始めた気がするのは気のせいか。 ジョジョリオン 15 (ジャンプコミックス) 作者: 荒木飛呂彦 出版社/メーカー: 集英社 発売…

ポーの一族 春の夢

40年ぶりに新作が描かれる、という信じ難い事実にとどまらず、今まで全く描かれてこなかった複数の情報を含む衝撃的な展開(第二次世界大戦中という、これまでの物語における歴史の中の「内挿」のエピソードとして書かれたものとは思えない)と、兎に角驚き…

バッタを倒しにアフリカへ

サバクトビバッタ研究者である著者の、アフリカはモーリタニアでの奮闘記。 虫の写真こそたくさん出てくるが、研究の詳細的な話はあまりなく(一方でサバクトビバッタの相変異の話はかなり興味を惹かれる)、研究をすすめる上で非常にタフな環境で、どのよう…

このあいだに なにがあった?

二つの写真(ある出来事の起こる前後の写真)を見比べて、その間に何があったかを推定する、というコンセプトの絵本。 コンセプトだけ見ると「心の理論」臭が半端なく、どきどきしながら読み進めたが、それほどではなかった。風呂場の所はわずかに面白かった…

応天の門 7

もはやあまり謎解き的要素はなしか(ゼロではないのだが)。 応天の門 7 (BUNCH COMICS) 作者: 灰原薬 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/06/09 メディア: コミック この商品を含むブログを見る

ぼくがとぶ

噂はかねてから、的な本であるが、東京堂書店でのフェアで実物(新しい方だが)を初めて見て読む。絵は言わずもがな、話としても(特に飛ぶまで)実に良い。小さい頃に読むべきであった。 ぼくがとぶ 作者: 佐々木マキ 出版社/メーカー: 絵本館 発売日: 2013…

木のぼり男爵

GW中に実行しようと試みたものの中で、唯一完遂できたのが(かねてからの積読であった)この本の読了であったのだが、紛うことなき大傑作であった。これを読めただけで(遊び部分については)お釣りが来るぐらい。 割と昔から、一見突拍子もない内容でありな…

地方消滅

賛否両論あるようだが(数字の取扱については素人には俄には賛否双方の妥当性がわからない部分もあったが)、(直結しない分野の)今後の見通しなど、何を考えるにあたっても、人口急減で今までのように機能しなくなる地域が存在する(その一方で一極集中は…