「この世界の片隅に」爆音上映

尻に火がついた状態なのだが、かねてから予約しておいた枠なので早引けして丸の内ピカデリーへ見に行く。音が実に強力(もちろんこれは必ずしも、戦争の場面のものだけを意味しない)、というか音がこの映画において、かなり重要な要素を担っていることを再…

クラウド時代の思考術

ダニング・クルーガー効果(無知な人は自分の無知に気がつくこともできない)という話から始まって、各人の嗜好に対して「お気に召すまま」の情報が提供されがちな現代において、いかに必ずしも自分の欲していない「無駄な」知識に触れる機会を作るかが大事…

天国と地獄

一昨日日本橋で見てきた。黒澤明の映画を見始めるきっかけとなった以下の動画に出てきた場面が複数見られ、おお…とか思っていた。(この「天国と地獄」に限らないが) www.youtube.com やはり、上の動画で指摘されていた点だが、画面の中での制御された動き…

野良犬

風邪をごまかしつつ先週えっちらおっちら錦糸町まで行って見てきた。 行く前は光と影のコントラストに注目なのか、と思っていたが、どちらかというと絵画みたいな構図と奥行きの面白さ、が印象に残る。(ハルミ宅での刑事と母娘の配置とか)。対位法について…

グローバリゼーションと人間の安全保障

言っていることとしては、「アイデンティティと暴力」と大体同じこと、という印象。(やはり横着せずに「正義のアイデア」とか大部を読む必要を感じる。 しかし、この本はじめ一貫して感じられるスタンスは、まさしく知性の可能性への信頼、という感じで非常…

プロフェッショナルの未来

従来の知的産業と、そこでの専門性の発揮により高い社会地位を得ていた職業は将来的にデジタル技術の力により解体されていき、(デジタル技術そのものに加えて)デジタル技術の力を借りた「準専門家」達により、代替されていくだろう、という本。 個人的には…

幻想ギネコクラシー

これはひどい(半分ぐらいほめ言葉)。 幻想ギネコクラシー 1 (楽園コミックス) 作者: 沙村広明 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2015/12/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る

3月のライオン 13

数巻前よりは気分良く読めるというのはあるのだが、特筆すべき点はなし。 3月のライオン 13 (ヤングアニマルコミックス) 作者: 羽海野チカ 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2017/09/29 メディア: コミック この商品を含むブログ (11件) を見る

アルチンボルド展

先週末に滑り込みで行く。「四季」と「四大元素」を間近で見る、という趣旨であったが、その点では満足。人もほどほどだったし。 「四大元素」だと「水」がよく取り上げられる印象だが、個人的には「大気」も結構好き。 「四季」だとやはり「夏」か。「春」…

波よ聞いてくれ

あまりにも評判が良いと読みたくなくなるのが人情というもので放置していたが、面白かった。だるい時に脳に流し込むと大変良い。 波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC) 作者: 沙村広明 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/05/22 メディア: コミック この商…

ジョジョリオン 16

(頭を冷やすとありがちなのだが)何だか強そうな敵が存外淡白なやられ方をすると大変テンションが下がる。といいつつ、不覚にもバスでの鑑定人出現の件で虚を突かれて笑ってしまったので、今回は敗北。 ジョジョリオン 16 (ジャンプコミックス) 作者: 荒木…

2017.10.05

今しがた先日予約争いに敗れたスーパーファミコンミニを購入したが、買い物争奪戦にはじめて勝った気がする。これほど嬉しいものとは。

まっぷたつの子爵

「われわれの祖先」シリーズの1作目。筋自体はまあどうということもない(まっぷたつに切断されるメダルド子爵、というのは寓話的なものと捉えるのみでなく、むしろ戦争からの帰還者として直接的に見るというのもありうるのかもしれないが)が、さらりと描い…

AIの遺電子

1巻だけ読んだ。 トピック的には時宜にかなったという感じで確かに興味を惹かれるところはあるのだが、如何せんテーマに比して与えられている紙幅が乏しすぎるというか、問いと答えを非常に分かりやすい格好でセットにして提示されている感じ。 AIの遺電子 …

読書で離婚を考えた。

互いに本を薦め合い、薦められた本を読んでそのレビューを交互に書く、という連載の書籍化。ねらいは「相互理解」らしいが、円城塔から薦めた最後の本が「ソラリス」だったりするが、まあそういう感じの本。 何か世の人は、やりとり読んでいてハラハラすると…

魔犬

建造物の書き込みようは素晴らしいのだが、「魔犬」とか「名もなき都」とかで異形の者が可視化されると、何だか説得力が損なわれる気がするのは気のせいか。という訳で「神殿」が良かった気がする。 魔犬 ラヴクラフト傑作集 (ビームコミックス) 作者: 田辺…

きみは赤ちゃん

文章自体は気に入らないというか割と苛立ちを誘うものなのだが、自分が常識が無さすぎるので書いてあることは勉強になる、というかいちいち驚きを覚えている(特に産後。授乳が激痛を伴いうるものであるとか、母体の歯がすごく弱くなって抜けるとか。お産前…

2017.09.16

これまでこのブログには明示的には情報を記載していなかったのだが、つい先日諸手続きを終えて、大学院に入学することとなった。もう少し早く書いても良かったのだが、「だって僕は『自分を信じていない』もん」という所で、まあ。後はいかにここがウルトラ…

アレフ

先日岩波から新たに出たものをちまちま読んでおったが、8月中に何とか読み終える。 たまたま並列で読んでいた「からくりサーカス」の参考文献にも上がっており(正確には同書で挙げられていたのは白水から出ている「不死の人」だが。)、偶然に驚かされたり…

ハイドリヒを撃て!

事前にノーマークだったのを急遽見に行くことにしたのは良いが、「HHhH」の映画化(これとは別に進んでいるらしい)とばかり思っていて、始まった後に別物と気づく始末。 何かパラシュート部隊以外の人たちの書き具合が薄い気がしたのは気のせいか。「計画」…

ベイズ統計と統計物理

モンテカルロ法(ギブスサンプラーとか)について急に知りたくなって、積読になっていたこの本をおもむろに手に取ったのだった。 そこについての記載は大まか、と言う感じだったが(本の性質上それはそうだが)、最後に提示されていた「謎」については非常に…

読者ハ読ムナ(笑)

これは面白かった。ここまで言語化してくれる、なんていう事自体が奇跡的、というかこれに加えて環境の素晴らしさ(そして文字からもガンガン伝搬する熱気)と揃っていれば、脅威の連載輩出率もさもありなん、という所なのだろう。 読者ハ読ムナ(笑): いかに…

藤田和日郎本

全体的に寄稿記事が希薄に過ぎる。「美食王の到着」は絵も相まってお定まりではありつつ面白くはあったが。 漫画家本vol.1 藤田和日郎本 (少年サンデーコミックススペシャル) 作者: 藤田和日郎 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/05/18 メディア: コミッ…

流しの公務員の冒険

ある種の啓発的な所が前面に出た表紙からは嫌な印象も受けるし、中身もウェットな部分が多分にあるのだが(問題の構造を明らかにした上で、いかに人を動かして実際にそれを解決するか、というものなのである意味当然ではある)、目玉の常滑市立病院改革のエ…

淡島百景 2

面白かった、のだが、自分が1巻の中身を忘れてしまっており、ショック。通読の必要を感じる。 淡島百景 2 作者: 志村貴子 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2017/07/25 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る

銀河英雄伝説 7

例によって戦の部分は大丈夫か?という気分になるのだが、それ以外は面白い。 銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 藤崎竜,田中芳樹 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/08/18 メディア: コミック この商品を含むブログを見る

狂気の山脈にて 3

勝手に三巻完結だとばかり思っていたのもあり、手に取った瞬間は正直引き伸ばしではないか、などと感じたのだが、いざ実際に読み進めると、いよいよ姿を表した都市の絵の気合の入り方が凄まじく(禍々しさと異様さ、通常の理からかけ離れての一種の神々しさ…

ダンジョン飯 5

何だか食事関連ではない所はそれ程でもない気がしてきた。 ダンジョン飯 5巻 (HARTA COMIX) 作者: 九井諒子 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン 発売日: 2017/08/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (9件) を見る

週刊ダイヤモンド対談(井山六冠―藤井四段)

書店でおじさん向け雑誌である所の「週刊ダイヤモンド」の井山―藤井対談を立ち読み。全体的には特段印象深いこともないか、と思っていたが、最後の方で藤井四段の口から、「現状「レーティング」(ネット上で非公式に計算されている棋士レーティングのことか…

少女ファイト 14

一貫して分かり易い(良い意味ではない)方へ分かり易い方へ流れている感もある。 少女ファイト(14) (KCデラックス イブニング) 作者: 日本橋ヨヲコ,木内亨 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/07/21 メディア: コミック この商品を含むブログを見る