ともすれば結果だけが取り沙汰される「社会調査」についてはその妥当性が疑わしいものも多く、相当慎重かつ批判的に見ないとだめ、という本。
ためにならないことは無いのだが、本文で取り上げられる例などを見ていると、どちらかというと社会調査の手段の不備によるもの(それが報道などから得られる情報から透けて見える者)よりも、対象とそのドメインの性質に起因する問題へ想像力を働かせるところの方が重要(かつ自分にはそのあたりのある種社会調査の枠から見て「メタ」的なところの検討が難しい)、という話にも見えなくもなく。
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
- 作者: 谷岡一郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 新書
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