二匹目の金魚

岩波DSの記事で何となく気にはなっていた著者であったが、これは面白い!

「日常(というにはどことなく奇妙すぎるが)の謎」の新しい形なのだろうか。既刊も興味を惹かれる。

 

二匹目の金魚

二匹目の金魚

 

 

数理科学 4月号

こちらはこちらで「研究者はいかに問題を設定しているか」という凄いテーマに対して、執筆者も錚々たる面子で大変面白い特集であった。一方で、自身の研究紹介の域を出ないものではなく、ある程度抽象化した上での話を展開されていたのは理論の先生が主、というのはやむなしといった所であろうか。

べらぼうに面白かったのは青木先生の記事と渡辺先生の記事で、特に後者はあれだけ主体的かつ自由にバリバリとやっているように見えたけれども、そこに至る所までのプレッシャーやフラストレーションも並大抵ではなかったのだな、などと感じたり。

ともあれ、(おそらく記事に目を引かれるような人で、実際に手に取らぬ人は多くないと思うが) かなりこの手の読み物系としては興味深い内容と思う。

数理科学 2018年 04 月号 [雑誌]

数理科学 2018年 04 月号 [雑誌]

 

 

数学セミナー 4,5月号

久しぶりに読んだ。

4月号については特集記事のエッセイの人選は興味を惹かれるものであったが、(特に純粋数学よりもその応用とか、物理・情報といった周辺領域に行くほど)実際の記事の内容は希薄であった。

唯一面白かったのが伊庭先生の記事で、「数学」とは具体的な事象の背後に在る一般化・抽象化による理解を目指す「思想」ではないか、という形での特集の「なぜ数学を学ぶか」という問いへの答え(実に(統計)物理の人らしい考え方だと思うし、とても頷ける)に加え、紹介されていた事例のヒストグラムを描く時にしばしば悩むbinの範囲の話がバイアス・バリアンストレードオフ、という指摘には蒙を啓かれる思いであった。

 

数学セミナー 2018年 04 月号 [雑誌]
 

 5月号の特集も、目新しい感じで、これはこれで、というのもあるのだが前号に続き変化球感は否めないだろうか。縫田先生の圧倒的惚気力と内村先生の雑誌紹介での「大数」を紹介する、というスタンスは良かった。

しかし連載が異様に面白く、時枝先生の記事(異様なまでの手際の良さに慄く。絵も超かわいい)、「ピタゴラスイッチ」のユーフラテスの記事、そして齋藤先生の森田手筋の解説(初めて知った)など盛り沢山であった。

 

数学セミナー 2018年 05 月号 [雑誌]

数学セミナー 2018年 05 月号 [雑誌]

 

 

銀河英雄伝説 9

一貫して面白い。ところでアニメの方は何だか集中できず、ちゃんと見れていない。(ヤンが漫画よりも分かりやすく傲慢でいけ好かない感じな所は良いのだが)

 

 

 

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

1月ぐらい前に読む。題材はセンセーショナルで面白いのだが、最後の方(第4章)はかなり怪しい。そこを除いてもストーリー有りき、という気がしてならないのでかなり引いて見る必要があるという印象。

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち