ゲームの教科書

生々しいスケジュールが載っている所をはじめ、開発者になりたいと思っているキッズには一定程度興味を引く部分もありそうな気もするが、全体としては中身は薄い。

 

ゲームの教科書(ちくまプリマー新書)

ゲームの教科書(ちくまプリマー新書)

 

 

 

図解 次世代火力発電

汽力発電とかCCSの素養がないので不安にかられて読むなど。比較的情報は新しく(次世代火力ロードマップを受けてなのでそれはそうだが)、まとまっているので参考にはなる。

 

 

統計力学Ⅱ

まさかの、といった感じであるが、「Ⅰ」を読んだ後もちまちまと読んでいたのが、先週ようやっと最後まで再び行ったのであった(体調不良とか、年明けから時間確保がまるで出来ない期間が続いたりでぼろぼろだったり、とかもあったのだが)。

下巻も相も変わらず面白く、表の本筋としての量子統計の話(BECの話のところは、改めて読んでやはり、(この本通じての影の主役である)Einsteinの洞察力に慄く)、そしてこの本を(上巻の4章とともに)類書なき唯一のものにせしめている9章の熱力学との対応の解説(完全な熱力学的関数のLegendre変換という数学的な処理によって、圧倒的な自由度を持つ「浴」との接触という、物理的な「操作」がこう綺麗な記述がつく、というのは何だか不思議な気分になる)、そして最後の相転移(今もなお、「自然からの出題」、3次元の相転移現象の理解という恐ろしい難問は残り続ける、というある意味出来すぎた幕引き)。実に見どころ満載、といった感じ。

 

統計力学〈2〉 (新物理学シリーズ)

統計力学〈2〉 (新物理学シリーズ)

 

 

次はどちらに向かったものか。一連の話を読んでしまうと、(本書での開かれた書き方からして)相転移の所を改めて見直したくなるのが人情ではあるが。

すばらしい新世界

最近新版が出ており、読んだことがなかったので手に取る。今となっては、これが平常営業だからなぁ、的なところは割とあり。ただ、Counterpartとして「シェイクスピア」とか言われると、思い入れ(それどころかろくにあらすじを知らないというのもあるが)がないせいもあって、しらける所もある。「華氏451度」を読んだときも類似した感情を持った気がするが。

 

 

 

家族の肖像

少し前に見た。

ヴィスコンティブームの火付け、とは聞いていたが、まあ確かに目眩する絢爛な感じとか、ウルトラ斜陽感とか、訴えうるものはあるけれど、圧倒的、と言う感じではないと言う印象。

イノベーションはなぜ途絶えたか

前半(特にSBIRの説明のある2章)は参考になるが、後半はあまり。